Tokuma critical biography Seri
伊上勝評伝―仮面ライダー・仮面の忍者赤影・隠密剣士… 昭和ヒーロー像を作った男

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  • サイズ A5判/ページ数 215p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784198631079
  • NDC分類 912.7
  • Cコード C0074

内容説明

数々の昭和ヒーローを世に送り出し忍者ブーム「変身ブーム」などの社会現象をも巻き起こした脚本家・伊上勝。その人物像を多角的に探るべく、当時の関係者にインタビューを敢行。「伊上勝」の脚本家人生が浮かび上がる評伝集。

目次

第1章 父と子―回想 伊上勝(井上敏樹)
第2章 伊上勝が活躍した時代(伊上勝の略歴;昭和30年代初頭―ヒーローの曙;宣弘社時代;フリーへ;東映テレビ事業部での仕事)
第3章 関係者たちの証言(阿久悠が語った伊上勝;田村正蔵が語る伊上勝;平山亨が語る伊上勝;阿部征司が語る伊上勝;長坂秀佳が語る伊上勝;鈴木武幸が語る伊上勝;岩佐陽一―忘れ得ぬ天才との一期一会)
第4章 伊上勝の轍(脚本リスト;テレビ;映画・日本未公開作品;舞台・作詞リスト)

著者等紹介

井上敏樹[イノウエトシキ]
1959年11月28日、埼玉県出身。大学在学中に『Dr.スランプアラレちゃん』で脚本家デビュー。その後、数々のアニメや実写作品に参加。特に平成仮面ライダーシリーズではテレビシリーズの他に劇場版の脚本も多数執筆

竹中清[タケナカキヨシ]
1962年鳥取県米子市生まれ。上京後、専門学校からアニメーターを経て編集プロダクションに入社し、主に児童(&オタク)書籍やゲーム必勝本などを数多く制作。その後、会社立ち上げに参加して上場させたりするも現在はフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

5
無知で知らなかったが。「紙芝居的なるもの」は、この人を経由して、日本の特撮ヒーロー物に導入されたのか。関係者のインタビュー集で「評伝」ではなかった。2011/06/13

くーぱー

4
物心つく頃から、浴びる様に伊上勝脚本のヒーローモノを観てきた世代である我々にとっては、まさに待ちわびていた一冊。あとがきで筆者も語っているが、円谷作品のクリエイターに対する研究本に比べると、東映ヒーローを生み出した人びとに対する論説はあまりに少なかった。この本は今後誰かが書くであろう東映制作者列伝のための、貴重な資料として大きな役割を果たすだろう。2011/02/17

kobaatsu

4
読みながら感じていた物足りなさが最後の岩佐の文章で氷解した。この本は、伊上の作品に全然触れてないのだ。なんで?! 評伝ってべったべたの作家論が可能な、今となっては数少ない場でしょうに! ぶっちゃけ伊上勝の「作品」に触れる機会が数少ないこのタイミングだからこそ、「偉大なる井上敏樹神」の「偉大なるとーちゃん」という視点からは離れて、伊上勝作品そのものについて語って欲しかった。どんなインタビューからでも作品にアクセスできていただろうに、と思えば思えるほどそれがとても残念。2011/02/08

新田五郎

3
滅法面白く、出版された意味は大きく、井上敏樹の文章にはグッと来るものがあるが、それだけに「ヒーローもの」の作者としては、伊上・井上両氏は個人的には「特殊な存在だなあ」と思ってしまう。捕捉として収録されている井上ヒーロー論は、論考としては面白いがこれほどヒーローを突き放してみたテキストも珍しいのではないか。やっぱりこういう人なのねと思った。2013/04/12

Mitsuhito Shiraha

2
映画テレビ業界筋ではなく広告代理店出身、脚本家として修業していない異色の出自にもかかわらずヒットドラマを書き飛ばしたのは驚き。 子供向けヒーローもののプロットのパターンを確立したという意味では天才的パイオニアだとも言える。酒で身を持ち崩したのも自然に涌き出ていたアイデアが枯渇した故だろう。何か一本丸ごと脚本を載せて欲しかった。2020/11/09

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