大丈夫。がんばっているんだから

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198630645
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報


養護施設で育った人たちを助けるNPO法人「日向ぼっこ」。その代表の渡井さゆりさんは、アルコール中毒の父、家出がちな母のもとに生まれ、幼少の頃から養護施設を渡り歩いてきました。大学進学後も社会の軋轢にぶつかり、「生きてこなかったほうがいいのでは」と悩み続けました。そんな彼女を苦悩から救ったものとは? 壮絶な彼女の人生と養護施設での生活、そして多くのマスコミから注目される現在のNPO活動をつづった初の自伝。

内容説明

施設で育った若者の憩いの場「日向ぼっこ」代表・渡井さゆり、初の自伝。親からの虐待、不登校、いじめ…。施設で育った彼女を救ったものとは。

目次

第1章 両親のこと―子どもは親を選べない
第2章 小学生の頃―子どもは親に振り回される
第3章 中学生の頃―自分の人生を歩み始める
第4章 高校生の頃―自由、そして責任を知る
第5章 フリーター・大学生の頃―自己否定からの出発
第6章 日向ぼっこ―がむしゃらに生きる
第7章 そして今―人生は自分次第

著者等紹介

渡井さゆり[ワタイサユリ]
特定非営利活動法人社会的養護の当事者参加推進団体日向ぼっこ理事長。1983年、大阪府生まれ。東洋大学社会学部社会福祉学科に進学。在学中の2006年3月に「児童養護の当事者参加推進勉強会日向ぼっこ」を立ち上げ、社会的養護の当事者が主体となった勉強会を始める。2007年4月、大学卒業と同時に社会的養護のもとで生活した人たちが気楽に集える「日向ぼっこサロン」を東京都新宿区にて開始(現在は東京都文京区湯島)。2008年7月特定非営利活動法人格取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

2
頑張った人、つまりサバイバーの声は、こんなに頑張った人もいるんだからあなたも頑張りなさいよ、という責めではなくて、こんなに大変な人にもチャンスはあったんだよ、あなたに無いはずがないよ、ということを伝えるためにあります。でもねー、あとどれだけ頑張ったらチャンスが掴めるか、ってことはわかったほうがいいですよね。そのために占いが役に立つなら立たせたいものです。もちろんチャンスを掴め力を持って生まれている、ということも提示できれば。2015/02/09

Neko*2

2
当事者の声というのが貴重。支援する側、共に生きる人にとっても非常に参考になると思う。同じ「当事者」であっても、受け止め方は人それぞれ。ハッとさせられた。一人一人違う人間なのだから、考えてみれば当たり前か。もしもあなたの隣の人が「当事者」であったら。理解の一助になると思う。2014/09/27

epicurean

1
不幸話だけをより集めれば誰だってそんな不幸持ってるはず。2016/04/17

ましろ流

1
著者の半生が淡々と書かれている。子供であっても万引きや暴力などは一般的には許せないことだが、その背景にある苦しみや悲しみがそうさせている側面もある事も可能性として考えてほしいと思う。そして子供であるが故に、その原因が何にあるかを判断できず自分が原因で自分がおかしいんだと思い込んでしまう怖さも書いている。自らの境遇から逃げずに向き合って生きてきたからこそ、人にはその苦しみを少しでも軽くしてあげたいという優しさが滲み出ている。当たり前という事が当たり前でない事も多くの人に知ってほしい。だから読んでほしい。2014/02/22

井上岳一

1
無茶苦茶な母親と父親の暴力から逃れるために児童養護施設で育った著者が、同じように施設で育った人達のための居場所「日向ぼっこ」をつくるまで。一人ぼっちで生きてきた彼女が、仲間と家族ができたことで安定していく様は清々しい。2012/10/09

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