内容説明
わたしの名前は佐倉すみれ。静岡の田舎から上京した32歳の独身女。ある日、わたしはDEEP SEAというバンドと衝撃的な出会いを果たし、彼らを育てるために勤めていた大手レコード会社を退社。そして、夢を追ってインディーズのレコード会社を立ち上げた。そう、今日からわたしは女社長。ところが、人生は甘くなかったのだ。仕事優先で放置気味だった恋人の亮からは突然の「バイバイ」メールがくるわ、人生をかけたバンドがライブ当日に会場に現れないわ…。これって、どういうこと!?仕事、恋愛、友情、父娘関係…すべてに必死。おもしろキャラ続出で、笑って泣ける“超爽快”ジェットコースター小説。
著者等紹介
森沢明夫[モリサワアキオ]
1969年、千葉県生まれ。作家。早稲田大学卒。『ラストサムライ 片目のチャンピオン武田幸三』(角川書店)で第17回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。『津軽百年食堂』(小学館)は2011年春に映画化。小説、ノンフィクション、エッセイ、絵本と幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
147
森沢作品には読むたびに驚かさせられますね、読んだ作品ほっこり・喜び・悲しみ・笑・怒り・なみだ・感激等々感じ方が違うんです~ね。今回はハルトの十周年のライブでのMCジャックから四葉のクローバーを歌いだすまでが目頭が熱くなりました。佐倉すみれのお父さん佐倉哲治さんのメール絶妙でした。2014/12/22
masa@レビューお休み中
121
佐倉すみれは、スマイル・ミュージックの社長である。ただし、従業員はゼロ名。DEEP SEAというロックバンドに惚れこんで作った会社なのだ。スケジュールは分刻みで、睡眠時間を削ってまで、日々の仕事をこなしている。だから、突然道端で倒れてしまったり、彼氏との話もうわの空で仕事のことを考えたりしてしまうこともあるのだ。ポップでキュートだけど、単に夢と恋を語るだけの物語ではない。現実のほろ苦さも、人間関係の難しさもある。でも、信頼できる仲間と、大切な友人と、叶えたい夢があれば、どんな苦難も乗り越えられるんだよね。2014/02/11
seri
65
近頃周りで旬な森沢さん♪初読みでしたが、成程納得。素晴らしいです。言葉の遣い方が上手くて、野に咲く花のような人達の物語を素朴であたたかく、力強く綴っていて。笑顔って幸せの種なんだ。だれかのための笑顔は芽吹き、違うだれかの笑顔になる。たとえ瞳からこぼれる雨に濡れても、暗い夜に希望を見失っても、明日は明るい日が差して、きっとまた笑顔の花が咲く。踏みつけられても香り高く頑張る姿が胸を打つ。喜び、感動。誰かと分かち合って初めて胸の奥底に浸透するこの感情を。私も誰かと分け合いたいのでこの本、お勧めします!2014/01/12
takaC
63
思いがけず二年越しの読書になってしまったが、実質所要2日と読みやすい小説であるのは確か。だいぶ予定調和的であるのも確かだが、楽しめる話だった。2012/01/05
おくちゃん🌹柳緑花紅
57
続けてまたまた森沢明夫さん作品☆この作品はドストライクでした。笑って泣けた!smile→スミレと名付けたお父さん、そのお父さんからのメールが良い。めちゃくちゃ良い。なのでここには書きません。是非読んでください。よい本読んじゃった~☆2014/01/05
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