内容説明
1960年代、私が子供だった頃、真昼川と両岸に沿って続く林が遊び場だった。ジブリの絵職人・男鹿和雄が描く、日本の遊びと食の風景。
目次
遊びの風景(カジカ釣り;タケノコ採り;はずしっこ;どじょうすくい;川遊び;模型飛行機;キノコ採り;田んぼの野球;釘突き;学校までの往還;薪ストーブの周りで;堅雪を走る)
食の風景(ひろっこ掘り;運動会のお弁当;毛鉤釣り;赤スモモ;夏の食卓;栗拾い;なべっこ遠足;さわし柿;ハタハタ;干し餅;あたため弁当;母の料理姿)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Comit
33
市立図書~「となりのトトロ」「もののけ姫」などスタジオジブリ作品の美術監督、男鹿和雄さんの少年時代の遊びを描いた画文集。子どもは遊ぶことが仕事。今はやらなくなってしまった遊びや風習、懐かしくもあり、少し寂しくもあります。薪ストーブ、なべっこ遠足、干し餅、ハタハタ、秋田ならではと思われる風習もたくさん紹介されており面白いです。これを読んでいると、今の子ども達は時間に追われ、情報に埋もれてしまっているような気がします。レイチェル・カーソンさんの『センス・オブ・ワンダー』を思い出しました。2023/08/24
patapon
1
懐かしいという年代ではないのだけど、今の生活とはまるっきり遠いのだけど、確かにわたしはここに繋がっているという気がした。2014/09/07
座敷童
0
作者の男鹿さんとは11年違い。もちろん生まれた所も違う。でも、とにかく懐かしかった。小さい頃の遊びも食べ物もまざまざと思い起こされた。あんな時代があったんだよなー、暖かかったよなー。今の日本は確かに裕福で便利にはなった。しかし、犠牲にしてきたものが大きすぎやしないか。懐かしさとともに考えさせられた。2009/12/26