地政学の論理―拡大するハートランドと日本の戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 403p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198627331
  • NDC分類 312.9
  • Cコード C0036

内容説明

2008年から東アジアで再び冷戦が始まった。いまこそ日本は英米系地政学の先見力に学べ!日清戦争・日露戦争の同時遂行に匹敵する第一ハートランド(ロシア)と第二ハートランド(中国)の拡大による脅威とは?マッキンダーとスパイクマンの地政学によって日本の危機の本質を透視する。

目次

はじめに 日清戦争・日露戦争前夜に回帰したアジア―日本の「脱亜」と米国の「入亜」なしに、日本の生存は可能か
序論 米国一極構造で安定堅牢なヨーロッパ、冷戦が再開した“火薬庫”アジア―「第二ハートランド」の台頭と「第一ハートランド」の再膨張に、日本はどう立ち向かうのか
第1部 英米系地政学―日本の正統外交の脊往(マッキンダー地政学の、神の眼をもつ先見力;スパイクマン地政学―日本の外交官・国際政治学者が必携の、偉大な古典;日本に“対ハートランド縦深”を創った、反日屋マハンの親日;“魔性の親日家”ハウスホーファーの禍毒;核兵器の地政学(「核抑止の地政学」)
アメリカにおける「反スパイクマン」の修辞学)
第2部 英米系地政学に叛旗する“アジア主義”―なぜ日本は再び滅亡したいのか(“アジアの東欧”満洲の喪失と日本の危機の永遠―米国の「入亜」なくして、尽きる日本の国連;昭和天皇のご遺訓としての「脱亜」―祖国・日本の悠久とそのガイドライン英米系地政学)
あとがき 出生率三倍増なくして、消える日本の対ハートランド防衛力

著者等紹介

中川八洋[ナカガワヤツヒロ]
筑波大学名誉教授。昭和20年生まれ。福岡県出身。東京大学工学部航空学科宇宙工学コース卒、米国スタンフォード大学政治学科大学院修了。昭和55年筑波大学助教授、昭和62年筑波大学教授(平成20年3月定年退官)。専門は、国際政治学および政治哲学・憲法思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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オノコロ

1
さすがに、中川八洋である。怠惰な眠りを覚まさせる力がある。この国の亡国は、もうそこまで来ていると。2009/09/09

taro

0
地政学という学問があるのを知った。なんと言うか平和を保つための外交とか軍事のための学問なのだろう。雄大な大陸の学問という感じで、日本人には思いも付かないような研究だ。

コラッジョ

0
これまた、中川の本の中ではまともな部類に含まれる本。 主にロシアに対抗する為の軍事力を構想している。 ソ連が崩壊して北方の脅威は除去された訳ではない。 プーチンのロシアは年々脅威を増しているという現実を直視しなければならない。 ロシアを舐めてかかるのは大変危険である。

Norihumi Yahata

0
日本の危機的状況と、アメリカがいまだ覇権を握っていることは理解出来たが、事実に基づく論理的主張が少なく著者の個人的主張と予想がおおく、ソ連を含む社会主義や現在の日本の軍事を含む外交の悪口がおおかった。特に人種差別について言えば先にしかけ続けていたのはキリスト教徒である欧米人な。 実は作者は反対のことが言いたかったんだ。そのほうが納得いくじゃん?つまりソ連の陰謀じゃん本。 全体的にマッキンダー万歳本。2014/05/22

ろーじゃ

0
マッキンダーやスパイクマンの英米系地政学の紹介と、拡大するロシアへの警戒と対策方法について述べています。地政学のテキストとしては、著者の性格が濃厚に出ているので、それを知った上で読んだ方が良いです。 陸奥宗光や昭和天皇を、英米系地政学の系譜と捉えているのは独特。著者の主張によると、日本の特性と国益、生存方法を考えに考え抜けば、自然とマッキンダーやスパイクマンの理論に似たものになるとか。2012/10/16

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