内容説明
一八八一年アメリカ中部シカゴ、寒い朝。あたしたち二十二人の孤児は、養い親になってくれる人をさがすために、西部行きの列車に乗った。ほんとうに新しい家族が見つかるのかな。どこかの農家にひきとられ、奴隷のように働かされるんじゃないかな。パパ、ママ、どうして死んじゃったの?会いたいよ…。あいついで家族を亡くしひとりぼっちになり、心をとざしていた十二歳のロジーナ。引率の冷淡な女のお医者さんから、年少の子どもたちの世話をまかされ、めんどうをみるうちに…?元気な孤児の少年たち、ロジーナをたよりにするのろまな少女、偏見に満ちた大人、大草原の穴倉で暮らす貧しい子だくさんの一家、花嫁募集の新聞広告で見も知らない人へ嫁いでいく女性…「孤児列車」の旅でのさまざまな出会いを通し、ひとりの少女が「家族」という居場所をさがしもとめながら成長していく姿を丹念に描く、感動の物語。小学校高学年~。
著者等紹介
クシュマン,カレン[クシュマン,カレン][Cushman,Karen]
1941年、アメリカ・シカゴに生まれる。行動科学と博物館学を学び、いくつかの仕事と子育てを経験したのち、五十歳のとき作家活動を始める。中世のイギリスを舞台にした『アリスの見習い物語』(あすなろ書房)でニューベリー賞を受賞。時代背景を丹念に調べ、さまざまな時代の少女の成長をあざやかに描く作風には定評がある
野沢佳織[ノザワカオリ]
1961年生まれ。上智大学英文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
帽子を編みます
はる
ぶんこ
ソングライン