内容説明
異能の少女とドラゴン、チョコを食べるステッキ、機械オンチのSF作家、でぶ魔法使い、椅子男、悲恋の乙女、身長二センチの勇者…とてつもなくワガママなお客を追い出してスッキリ、ちびネコ姫の冒険に心おどらせ、健気なロボットの奮闘にホロリ―初期の傑作ファンタジーからSF、ファン必読の自伝的エッセーまで18編を収めた豪華短編集。小学校中・高学年~。
著者等紹介
ジョーンズ,ダイアナ・ウィン[ジョーンズ,ダイアナウィン][Jones,Diana Wynne]
1934年イギリス生まれ。子どもの頃から古典に親しみ、オックスフォード大学セントアンズ校ではトールキンに師事。大学卒業と同時に結婚、三人の子育て中に、ファンタジーを書き始める。魔法を扱った独創的なファンタジーを数多く発表、イギリスを代表するファンタジー作家と評価が高い
野口絵美[ノグチエミ]
横浜生まれ。フェリス女学院高等学校卒。東京女子医科大学中退。早稲田大学第一文学部卒業。劇団テアトル・エコーで女優をしながら、翻訳の仕事にも打ち込んでいる。ビデオなどの吹き替え翻訳も手がける
佐竹美保[サタケミホ]
富山県に生まれる。上京後、SFファンタジーの挿絵を描き始め、後の児童書の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんこ
13
DWJのこちゃこちゃしたおかしな世界に時々飛び込みたくなるのは、幼い頃から時間があるときに読み続けてきたからでしょう。今回もまた、久々に彼女のお話を読みたくなりました。とはいったものの、とても長い時間をかけて、気持ちが乗った時に少しずつ味わってきました。『魔法がいっぱい』よりも様々な色が見られた短編集でした。私が知らないDWJも見れたような気がします。そしていつにもまして、わがままではちゃめちゃな登場人物が目立っていておかしかったです。個人的には『お日様に恋した乙女』が好きです。2014/01/12
粋花
8
18の短編は、これぞファンタジー!!というものばかり。とても満足できる一冊。2015/10/15
AR読書記録
4
短編を読むのは初。とはいえDWJだしなぁと警戒してかかっていましたが、ふむ、テンポがよいためキャラの濃さ(訳者あとがきにもあるけど、ほんと「意地悪だったり無神経だったりする人を描くのが特にうまい」)に辟易する前に展開していき結末が付く。ユーモア度も高く、らしさ十分にありつつ単純に愉快、痛快という話も多く、これはいいなぁ。物語世界の現実のなかに魔法のかかる瞬間の切り替えが抜群にうまい。姪っ子プレゼントに決まり! なかには「どういうことー?」と聞かれる作品もあるかもだけど、何度も読んでほしい。 2016/05/30
timeturner
3
魔法ファンタジー、SF,エッセイ……18編すべてがとびきり面白くて堪能した。ジョーンズさんは、読んでるほうがキリキリしてくるような「困ったちゃん」を書くのが巧いねえ。2015/07/30
クロミツトー
2
久々に児童書を読みました。やっぱりD・W・ジョーンズは上質で痛快!!!懐かしくて癒されました(*^_^*)2012/08/14