地の螢

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198624569
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

昭和十五年。統制令により燃料が軍需主体へと移行しつつあった。岡村寛次郎は、代替燃料として有望な亜炭層が発見された岩手県南部で鉱山開発に着手する。現地で補佐するのは、寡黙だが義に厚い佐忠だった。地元土建業者との確執、外国人鉱夫への嫌がらせ、落盤事故、特高警察の追及…岡村たちに次々と困難が降りかかる。不安な時代を懸命に誠実に生きる男たちの感動物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメフトファン

36
戦争前、戦争中に炭鉱開発、運営に奮闘した人達の話。様々な危機を乗り越えていく主人公や炭鉱の人達については興味深かったですが、読み終わった後の虚しさは...やはり敗戦を描いた本は重苦しくなりますね。2014/05/08

ひかる

10
題名と装丁で借りた本。岩手県の亜炭坑を興し、戦争に巻き込まれる国民のお話。主人公の岡村さんはとてもお人好しでそれによって苦悩するのですが、必ず周りの人が助けてくれる。みんなそれぞれ残酷な一面もあり、温かい一面もある。佐忠は最後まで読めなかった。2013/02/26

蕭白

4
戦時中の亜炭鉱でのお話なので、お世辞にも明るい話とは言えませんでした。しかし、与えられた職場で自分のできることを確実に実行しようとする主人公の姿には、昔の勤勉な日本人の姿があるように思いました。杓子定規にならず、臨機応変に対応し、支えてくれる労働者から信頼を勝ち取っていく主人公は地味なキャラですが素敵に見えました。2010/02/04

tsubaki

1
戦争が激しくなる前、岩手県に亜炭鉱山の開発のため、東京から来た岡村さん。 案内役兼鉱夫の佐忠(初対面で月給3か月分の前借りを要求!)や、馬引きの親子や滞在する旅館の女将、頼りになる俥引きの強力を得て、亜炭層を発見し採掘を進めて販路を拡大する。 地元のヤクザ者と揉めたり、よその鉱山から逃げて来た韓国人鉱夫を匿ったりと予想もしないトラブルに遭いながらも人を第一に会社を守る。そして激しくなる戦争。 人の情や熱意を感じたし、戦争の理不尽さもジワジワと迫ってくる。 読み応えはあるのに読みやすいのもよかった。 2020/07/04

ピロ

0
面白いよ2016/01/24

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