内容説明
自由闊達で洒脱な文化人、反骨の文筆家として文化・文政年間を鮮やかに生き、歴史書『日本外史』で幕末の若者の心を尊皇へと傾けたひとりの男の人生は、父への反抗から始まった。儒家の大家である厳格な父・春水と、父が信奉する幕藩制度への反抗心は青年山陽の心をむしばみ、ついには脱藩を決意させる。自らの欲望を制御できず放蕩を繰り返し、幽閉されても「都に出て文で名をあげる」夢を捨てきれず、京に出て…青年・山陽に翻弄される頼一族。だが、山陽の夢を誰よりも早く理解し、応援したのは母の静だった。文化文政期が生んだ最高峰の文筆家、頼山陽の破天荒な思春期。
著者等紹介
見延典子[ミノベノリコ]
1978年、早稲田大学卒業直後に「もう頬づえはつかない」を刊行、大ベストセラーに。広島在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YF
1
自身のしたいことを追求する生き方のモデルであったこと2022/08/30
あいちおいちゃん
0
ようやく上が終わりました。まだ頼山陽が何者か見えるまでには話が進んでいません。幕末にどのような影響を与えた人なのか早く下巻を読み進めてみよう。2011/03/21
yearning for peace
0
上下巻2段組。読み切るのに一年を要した。といっても面白くないわけではなく、ほかの本が次から次へと気になってしまっただけ。頼山陽の陰と陽を非常にバランスよく描いており、1ページ1ページ楽しく読めた。下巻での山陽の成長ぶりが気になる。2008/09/09
snowflake
0
「勤勉なる遊蕩児」「努力する不良中年」2018/08/15
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