内容説明
コンラートは、もうすぐ小学校五年生になる、ドイツの男の子。毎晩、ベッドでお話をしてくれるパパとやさしいママ、しょっちゅうココアをひっくり返す五歳の弟の四人家族です。引っこしてきたばかりの新しい住宅地で、コンラートは、おない年の、ちょっと変わった女の子と出会います。ほんとうはフリーデリケという名前なのに、男の子みたいにフリッツと名乗るその女の子は、両親が離婚寸前で、お父さんは恋人とくらしてるんだ、といいます。そしてコンラートは、お父さんが残していった大きなウサギを、動物の毛アレルギーを持つ恋人に送りつけてやる!というフリッツの計画を手つだうはめに。そこでふたりは、ウサギを段ボールに入れて、郵便局に持っていきますが…?新しい友だちのとっぴょうしもない言動にかくされたほんとうの気持ちに、しだいに気づいていく男の子のすがたを描く、ちょっぴりほろにがくて、心あたたまる物語。小学校低・中学年~。
著者等紹介
シュピネン,ブルクハルト[シュピネン,ブルクハルト][Spinnen,Burkhard]
1956年、西ドイツ(当時)のメンヒェングラートバッハに生まれる。ミュンスター大学で、ドイツ文学、マスコミュニケーション学、社会学を専攻し、89年に博士号を取得。95年まで同大学のドイツ語学研究所助手を、97年から2000年まで、ライプツィヒのドイツ文学研究所の客員教授をつとめる。この物語と同じく、ふたりの息子がいる。1991年、短編集『海の中の太った男』(新人にあたえられるアスペクテ賞受賞)で作家デビュー。おもにおとな向けの作品を書き、『大きなウサギを送るには』が、はじめての子ども向けの本となる。この作品で、2001年のオルデンブルク児童・青少年文学賞を受賞した。ミュンスター在住
はたさわゆうこ[ハタサワユウコ]
本名・畑澤裕子。1992年、上智大学大学院文学部ドイツ文学科博士後期課程修了。専門はドイツ・メルヘン研究。現在、明治薬科大学等でドイツ語担当非常勤講師を務める
サカイノビー[サカイノビー]
1968年生まれ。日本デザイナー学院、セツ・モードセミナー卒業。上田三根子氏に師事。97年扇子絵コンペ入賞以後、イラストレーターとして活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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7petit
ねがい
はれちゃん(6年生)