内容説明
十七世紀、イタリアからスペイン王フェリーペ四世の宮廷に連れてこられた少年ニコラスは、宮廷画家ベラスケスがとりくんでいる絵に描き入れられることとなる。絵の完成までベラスケスの館で暮らすようになったニコラスは、画家がネルバルと名乗る謎の男と、この絵をめぐって、あるとりひきをしようとしていることを知る。ベラスケスはこの男から何を得、かわりに何をさしだそうとしているのか…?そしてある日、ネルバルの家に使いにいったニコラスは、ありえないものを目にすることになる…。異国の宮廷で生きる少年の成長を、実在の名画『侍女たち』に秘められた謎にからめて描く、スペインのミステリアス・ファンタジー。
著者等紹介
カンシーノ,エリアセル[カンシーノ,エリアセル][Cansino,Eliacer]
1954年セビーリャ(スペイン)生まれ。高校で哲学を教えながら、1980年から詩や小説を発表しはじめる。現在もセビーリャに住み、哲学ばかりではなく、文学のおもしろさを教え子たちに熱心に伝えつつ、子どもの本を書きつづけている。子ども向けの作品を最初に刊行したのは1987年。二作目「ロビンソン・サンチェス遭難す」(未訳)で、エレーナ王女賞を受賞。三作目の「ベラスケスの十字の謎」は、スペインの二大児童文学賞の一つであるラサリーリョ賞、IBBYオナーリスト賞を受賞し、「二十世紀スペインの百冊の子どもの本」にも選定される。最近は、幼年向けの作品も発表している
宇野和美[ウノカズミ]
出版社勤務を経て、現在スペイン語児童文学の翻訳、紹介に携わる。99年より2年半スペインへ留学、バルセロナ自治大学大学院修士課程修了。スペイン語の翻訳者を養成するイスパニカ通信講座講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
アキ
天の川
キムチ
さつき
-
- 電子書籍
- 【大好き】センパイを双子コーデでコロし…
-
- 和書
- 現代の流通と取引