内容説明
日本の農薬消費量は、こんな狭い国土で、世界一の農業大国アメリカを圧倒する!戦後60年の土壌汚染。農産物に恐ろしいまでに化学薬剤が使われる、この国の農薬汚染の実態を生産から消費の現場を訪ね徹底的に暴き出した渾身のレポート。野菜だけではなく、国内外で遭遇した著者自身のきわどい体験も綴られる。国内に暗躍する外国人犯罪組織の裏面を暴いた『新宿歌舞伎町マフィアの棲む街』以来、著者10年ぶりの力作。
目次
市場席巻「青酸ガス噴射」輸入ネギ
キャベツ「農薬多用・禁止薬剤」の裏側
スーパーが安売り「金魚絶滅の毒白菜」
ホウレンソウには「人間も死ぬ」劇物散布
「乳幼児突然死」をもたらす緑黄色野菜の恐怖
「食卓の名脇役」キュウリが浴びる劇物の正体
ホルモン剤・輸入バチに依存「トマトの農薬残留度」
農薬を浴びるブロッコリー「4万数千個のツボミ」
国内「放射線照射」ジャガイモと輸入「照射食品」
農耕地が死地に「戦後60年の土壌汚染」
根菜類にも「化学兵器禁止法」指定物質
イチゴに前日散布の適用劇物群
恐ろしきかなグレープフルーツ
著者等紹介
吾妻博勝[アズマヒロカツ]
1948年、福島県の農家に生まれた。工業化学を専攻していた学生時代に、横浜からナホトカ経由でシベリアに渡り、フィンランドなど欧州各国を旅する。帰国後、返還前の沖縄に渡り、基地の街・旧コザ市内の黒人向け売春街に住み込み、ベトナム戦争に向かう米軍兵相手に一勝負一ドル(360円)の腕相撲で食いつなぐ。81年、ある幻のゲリラの追跡取材で、ビルマ・バングラデシュの山岳国境地帯に入ったところ、武装勢力に拉致監禁される。交渉の末に自力で脱出。「週刊文春」誌記者を経て、フリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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