内容説明
ひとりきりで寄る辺なく、あのひとを思って泣きながら眠る日々、彼女はいつも同じ夢を見た。やがて彼女に訪れる魂の再生の奇蹟。天使はたしかにそこにいてくれた…。
著者等紹介
ジミー[ジミー]
台湾在住の絵本作家。急性骨髄性白血病の発症を機に創作活動に入る
土屋文子[ツチヤフミコ]
兵庫県生まれ。早稲田大学大学院(中国文学)修了。翻訳家・早稲田大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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❁かな❁
99
お気に入りさんの感想から手に取りました!ジミーさんの絵本、初めてです!ある日突然、大好きな彼を失ってからの彼女のお話。想像しただけでもとても辛く悲しいですよね。ジミーさんは美しい絵と語り過ぎない言葉で優しく温かく綴っていきます。亡くなってしまっても、きっと優しく見守ってくれているんだと思います!最後の折り畳まれているページが素敵です☆ジミーさんは台湾在住の絵本作家さんです。急性骨髄性白血病の発症を機に創作活動に入られたそうです。とてもシンプルですが、じーんとくる感動的な作品でした♪2014/04/03
nico🐬波待ち中
98
あのひとがこの世から去り、絶望の淵に立たされる彼女。幸せな時間は一瞬の内に暗転する。うちひしがれた彼女が夢に見るのはいつも同じ景色だった。そんな彼女が真っ暗闇の孤独の中で感じる天使の微かな気配。優しさに満ちた天使の声に包まれる内に、彼女は徐々に笑顔を取り戻していく。大切な「あのひと」のことを心の奥にしまって前へ進む彼女にそっとエールを贈りたい。大丈夫だよ、がんばれ。とても切なくて、でもとても温かい物語だった。ジミーさんが最後に彼女のために、絵本に仕掛けた魔法がとても素敵。映画の方もぜひ観てみたい。2018/09/21
emi
30
ジミー・リャオさんの「separate ways」が大好きなので、まだ読んだ事のなかった絵本を手にとってみました。「喪失と再生」というテーマを彼は繰り返し描いているのですが、どこか儚い恋の風景です。「生涯かけても探したい美しい景色が、あなたの心の中にもありますか?」その景色を見つけるまでの闇から光へと導くイラストが、ジミーさんらしく細かく丁寧で好きです。しっとりとした大人向けストーリー。2015/10/12
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