内容説明
ポリッセーナは、イタリアの町に住む女の子。しかられるたびに、「ほんとうのお父さんやお母さんなら、怒るわけないわ。わたしの親はべつにいるのよ。王さまか、お金持ちの高い身分の人にちがいない…」と空想をふくらませています。そんなある日、ポリッセーナは自分がほんとうにもらい子だったことを知ってしまいます。家をとびだしたポリッセーナは、動物曲芸団をひきいるルクレチアに助けてもらいながら、両親をさがす旅に出るのですが…さいごまで、はらはらどきどき、本を読むおもしろさがたっぷり味わえる、たのしい冒険ものがたり!小学校低・中学年~。
著者等紹介
ピッツォルノ,ビアンカ[ピッツォルノ,ビアンカ][Pitzorno,Bianca]
1942年イタリアのサルデーニャ島生まれ。大学で古典文学、考古学、映画理論を学ぶ。1970年よりイタリア国営放送にて子ども番組の制作にたずさわるかたわら、子どものための本を書き始める。77年には放送局を退職し、創作活動に専念するようになる。その作品は写実的なものから空想的なものまで、対象年齢も小学校低学年からヤングアダルトまで、幅広い。「子どものために本を書く者は、なによりもまず、子どもたちを知らなくてはならない。そして、できるならば子どもたちの側に立たなければならない」と語る
長野徹[ナガノトオル]
1962年山口県に生まれる。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程修了(イタリア文学専攻)。1995年~96年イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学文学部に留学。現在はイタリア文学の研究、紹介に従事している
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