聖者の行進

個数:

聖者の行進

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年08月05日 02時19分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198618247
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

本書に収録された七篇は、宗教を強い枠組として存在させる、中世を舞台にした作品である。すべての人間達は「宗教の中にいる」と言ってもいいが、この宗教は、内に対して緻密な整合性を持ち、外に対しては無責任極まりない、力を持った宗教である。外に対して無責任極まりないものが、内に凝縮して力を持って進む―願望の成就、あるいは信仰の成就というものだけを目指して、既に確定されてしまった認識の外側の、逸脱して存在する妄想的な時間の中を。それはすなわち、破壊することを自覚せぬままに匍匐前進する、巨大なモスラの幼生と同じものである。本書は、まるでボレロのように、このひたすらなる無知の凄まじい行進を描き出す。

著者等紹介

堀田善衛[ホッタヨシエ]
1918年生まれ。1939年慶応大学法学部政治学科に進学。1940年文学部仏蘭西文学科に転科。1942年大学を繰上卒業。1948年、戦後最初の小説「波の下」を「個性」に発表。1951年「中央公論・文芸特集」に「広場の孤独」を全編掲載。「文学界」に発表した「漢奸」とともに、昭和26年度下半期の芥川賞を受賞。1956年日本文化人会議より平和文化賞を受賞。1958年NHKラジオドラマ「日本の天」で芸術祭奨励賞を受賞。1959年アジア・アフリカ作家会議日本協議会事務長に就任。1960年NHKラジオドラマ「渦潮」によって芸術祭奨励賞を受賞。1963年文化放送ラジオドラマ「天と結婚」で芸術祭奨励賞を受賞。団伊玖麿の合唱・管弦楽曲『岬の墓』のために作詩、芸術祭賞を受賞。1971年『方丈記私記』で、第二五回毎日出版文化賞を受賞。1977年『ゴヤ』全4巻により、大仏次郎賞を受賞。1979年スペイン政府から賢王アルフォンソ十世十字章を受賞。アジア・アフリカ作家会議に出席、ロータス賞を受賞。1995年朝日賞受賞。『ミシェル 城館の人』全三巻で和辻哲郎文化賞を受賞。1998年日本芸術院賞を受賞。9月5日、脳梗塞で死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かごめ

16
「ジブリの文学」を読んで作者の鈴木さん宮崎駿さんが好きな作家だと知り初読み。遠い記憶の中で読まねばと思っていた作家ではあった。1971年からの短編集なので半世紀近く前に書かれた作品ということだ。聖者は生者は屍を踏み越えて、生者を食らって歩み続ける。宗教は布教の名のもとに侵略を続け帰依したものには税を、しなかった者には死を与える。神とはいかなるものか?登場人物の一人、メノッキオは愛すべき愚かな賢者は神について語る。結果は悲惨だが。「生とは堪えがたい流刑であり、死は解放であった」それが聖者の行進であった。→2017/09/26

saba

3
歴史や宗教に題材をとった短編集。この人の、主語の格助詞で「の」を使う文章が好き。芥川龍之介もよく使う。短編ならではというか、特に「至福千年」など、終わりの余韻もとても良い。2015/03/16

sagatak

3
短編集7話。中世欧州の話が多いが、この本も主題として地域から国家に変わる過程がよく描かれている。「ある法王の生涯」「傭兵隊長カルマニョーラの話」はそうしたことをよく描いている。「メノッキオの話」は真理とはなにか、世渡りとはなにか、存在価値とはなにかなど考えさせられた。堀田さんの話は引き込まれる。他の4編もそれぞれよい。2010/12/07

右脳

1
圧倒的知識量。見て聞いてきたかのように紡がれる歴史。一体資料を読み込んで書かれたのか。個人的には、メノッキオの飛躍的な神学の話が好き。自らの思考で神を理解しようとした姿勢、時代が違えば称賛されたのかも。コンクラーヴェが行われようとしている今、ボニファティウス8世の話を読むのもなかなか時事に合っていてよかった。2025/05/01

noémi

1
リタイアです。全く何書いてあるかわからない。憤死したというボニファチウス8世のところは、おぼろげにわかりましたが。あまりにも文章が格調高すぎるのかも。以前読んだ、「路上の人」はあんなに面白かったのになぁ。2013/07/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/354481
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品