ビューティフル・ジョー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198617530
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ぼくの名前は、ビューティフル・ジョー。かつて、この世にほんとうに実在した犬なんだ。ぼくのさいしょの飼い主は、わるい人で、ぼくの耳としっぽをちょんぎったんだ。すごく痛かった。でも、すぐにぼくを救い出してくれた人がいた。こんなぼくなのにビューティフル・ジョーと名づけてくれた人がいた。生涯にわたってやさしく、ぼくをたいせつにしてくれた人がいた。ぼくは、ほんとうに人間たちみんなに感謝して、いまは天国にいる。そして、ぼくと人間たちとの波乱万丈の交流を描いたこの本が、100年たったいまでも、世界中のおとなと子どもたちに読みつがれていることに、ほんとうに驚いている。ぼくのいまの願いはひとつ。でも、ここでは言わない。それはこの本に書いてあるからね。この本を読んだみんなは、ぼくの願いをきっとわかってくれると思うんだ。

著者等紹介

サンダース,マーシャル[サンダース,マーシャル][Sanders,Marshall]
1861~1947。本名マーガレット・マーシャル・サンダース。カナダを代表する女流作家。代表作「ビューティフル・ジョー」はカナダで史上初のミリオンセラーとなり、初めてエスペラント語に翻訳されたほか、18ヵ国語に翻訳されている。カナダの児童文学ベスト10作品の一つとされているため、児童文学者としてもよく知られている。「ビューティフル・ジョー」の記録的ヒットに続き、続編「ビューティフル・ジョーの天国」ほか、動物を扱う物語を数多く残している。英国からメイフラワー号に乗ってアメリカに渡った清教徒の一団の直系の子孫として、1961年カナダのノヴァ・スコシアで、バプテスト牧師の父と、裕福な商家の娘だった母との間に生まれる。スコットランド、フランスなどで教育を受け、作家活動を始めたが、当時は女流作家の評価が低かったため、ペンネームをマーシャル・サンダースとしていた。1927年に著作活動を終えた後も講演などの活動を通じて多様な社会運動に参加。86歳でトロントで生涯を終える

東川恭子[ヒガシカワキョウコ]
動物ジャーナリスト。翻訳家。ハワイ大学卒業、ボストン大学大学院国際関係学部修了。ハーバード大学研究助手。約8年の滞米を経て1990年に帰国。以来「人と動物の絆」や、企業から自然まで幅広い“生き物”の共生をテーマに活動している。人と動物の関係学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みー

8
犬目線で語られる物語だが、事実に基づいているとのこと。主人公(犬)のジョーは、ひどい虐待を受けていたところを救われ、新しい飼い主の下で、深い愛情を注いでもらい、体と心の傷を癒していく。実在していた犬なので、最初と最後に写真が載っているが、書かれているほど不細工ではないと思うなー。耳としっぽを切り落とされるという虐待を受けながらも、写真に写るそのお顔は、凛としている。それは、その後に注がれた愛情のお陰なのだろう。いつの時代、どこの世界にもある虐待。本当に、なくならなないことに憤りを感じる。2016/03/16

ハムプー

5
物言わぬ動物を虐待する人と動物を守ろうとする人。 何でしょうね~ 大昔から犬は、人間の友達と言われながらも 飼育を放棄したり・・・ 2015/06/20

がんこちゃん

2
実在し、動物愛護のシンボルとなったビューティフル・ジョー。かわいい表紙ですが1800年代の動物虐待の実態がジョーの語り口調で書かれています。耳としっぽを切り落とされたジョー、天国でローラさんに甘えてるといいな。それか生まれかわって一緒にいてほしい。今もなくならない動物虐待。できることから尊い命を守りたい。まずは出会えた感謝から…2012/07/09

Yoshiko Baba

0
最高にお薦めの一冊。世界中の子供たちに読んで欲しい本です。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/615643
  • ご注意事項

最近チェックした商品