内容説明
トラッカーとは、足跡を追いかけ、過去を読み取り、動物や人間の人生を足跡の上に蘇らせることができる人のことである。「プレッシャー・リリース」という技術がそれを可能にするが、それ以上のものがある。伝説のトラッカー、トム・ブラウンは、常に観察力やアウェアネスの限界を超越し、さらに深いスピリチュアルな領域へと踏み込んでいくことで、ひとつの足跡を見て、触れるだけで、その先にある対象物の現在や未来までも正確に予測することができる。優れたトラッカーが、行方不明者や犯罪者まで捜し出せる由縁である。本書に再現された5つのエピソードは、いずれも現実の体験にもとづく実話である。
目次
第1章 ハンテッド―追われる側(私の訓練が生んでしまったフランケンシュタイン;ネイルとの出会い ほか)
第2章 トラッカーという生き方(インナー・ヴィジョン;聖なる問い ほか)
第3章 マウンテンライオンの峡谷(本当に見るということ;トラッカーが見つめる真実 ほか)
第4章 ベンガルトラの死(トラッキング症候群;トラ逃走のニュース ほか)
第5章 時間と永遠と―糖尿病の少年の記録(真夜中の電話;両親の心配 ほか)
著者等紹介
ブラウン,ジュニア,トム[ブラウン,ジュニア,トム][Brown,Tom,Jr.]
7歳の時にアパッチ族の古老グランドファーザー(ストーキングウルフ)と出会い、10年間サバイバルやトラッキングやアウェアネスの技術を学ぶ。さらに10年間アメリカ国内を放浪し、原野の中で生き延びる技術を磨く。27歳の時に、行方不明者のトラッキングを依頼され、見事に探し出したことから全米にその名が知られるようになる。1978年に、彼の経験を綴った『トラッカー』が出版され、トラッカー・スクールが設立される。その以来、全米でもっとも大きなサバイバルの学校として、世界中から集まってくる人々に自然と共に生きる道を教え続けている
さいとうひろみ[サイトウヒロミ]
青山学院大学英米文学科卒業。オハイオ大学大学院国際関係学部修士。アチレア自然&サバイバルスクールを主宰。他に翻訳や雑誌などの執筆を手がける
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