内容説明
水車小屋の池の底にある、小さな家に生まれた小さい水の精は、知りたがりやの元気な男の子。水草のしげみでかくれんぼをしたり、水から上がって人間たちをながめたり、まいにち池じゅうを探検しています。ある日、ふとしたことから、水門から池の外へ流された水の精は、ゴウゴウと音をたてて水が流れる樋をすべりおり、ガッタンゴットンまわる水車の輪にとびこんでしまったのです!ところが、樋をすべりおりるのが、おもしろくてたまりません。何度もすべるうちに、「もっとスピードが出ないかな」と、思った小さい水の精は…?家から外へ、池から地上へと世界を広げていく水の精の男の子の冒険を、生き生きと描いた楽しい物語。ドイツを代表する児童文学作家プロイスラーの長く愛され続けてきた作品です。
著者等紹介
プロイスラー,オトフリート[プロイスラー,オトフリート][Preussler,Otfried]
1923年、現在のチェコ共和国に生まれる。現代ドイツを代表する児童文学作家。第二次大戦後、旧西ドイツに移り、教員として小学校に勤めるかたわら作家として活動を行う。1970年から児童文学の執筆に専念。1956年に初めて単行本として出版した『小さい水の精』で、翌年ドイツ児童図書特別賞を受賞
はたさわゆうこ[ハタサワユウコ]
1992年、上智大学大学院文学部ドイツ文学科博士後期課程修了。専門はドイツ・メルヘン研究。現在、明治薬科大学等でドイツ語担当非常勤講師を務める
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