バドの扉がひらくとき

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198616649
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

内容説明

バドが六つのときにママが死んだ。十歳になったある日、バドはひとりで、まだ見ぬお父さんをさがしにでかけることにした。手がかりは、ママが残してくれた、ジャズバンドの水色のチラシだけ。「ここにのっている写真の人がお父さんにちがいない。じゃなかったら、ママがこのちらしを何度も見たり取っておいたりするはずがない!」一九三〇年代の大恐慌のまっただなか、黒人差別のはげしいミシガン州フリントを舞台に、もちまえの明るさと知恵で困難を乗りこえていく黒人少年のすがたをユーモアあふれる語り口で描いた、感動的なヒューマンコメディー。アメリカでもっとも権威あるニューベリー賞受賞作。小学校中・高学年~。

著者等紹介

カーティス,クリストファー・ポール[カーティス,クリストファーポール][Curtis,Christopher Paul]
1953年アメリカのミシガン州フリント生まれ。読書好きの両親のもと、小さい頃から本に親しんで育つ。高校を卒業後、父親の働いていた自動車組み立て工場で働きはじめる。その後さまざまな職を転々としながら、ミシガン大学フリント校で学位を取る。デビュー作「ワトソン一家に天使がやってくるとき」(くもん出版)でニューベリー賞次点に、二作目である「バドの扉がひらくとき」で見事ニューベリー賞を射止めた

前沢明枝[マエザワアキエ]
青葉学園短期大学助教授。専攻は言語学。アメリカ在学中に、英米児童文学に親しんで以来、すぐれた絵本の紹介に力をそそいでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼんくら

12
母親を亡くし、施設で暮らしていた10歳のバド。里親の下での理不尽な仕打ちから逃げ出し、そのまま父親を捜す旅に出る。母親が大切にしていたバンドのチラシが唯一の手がかりだった。1930年代の大恐慌時代を背景に、どんな場面でもバドの知恵で切り抜け、次の扉を開いて進んでいくバド。元気になれる物語。2014/10/22

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

9
自分記録用 『あなたもブックトーク 第1章学校でブックトーク テーマ 扉をあけると』世界の民話の紹介。『みるなのくら』→『注文の多い料理店』→『アリ・ババと四十人の盗賊』→『ピラミッドの謎』→『ツタンカーメン王の秘密』→『プリンセス・プロジェクト』→『バドの扉がひらくとき』→『月 人 石』 自分用覚書 『ぼくたち負け組クラブ』 https://bookmeter.com/books/12341966 巻末リスト19/432020/04/07

tellme0112

7
運がよすぎるー!すてきな話だ。期待と空想と現実を区別するようでいて、していないようでいて、そこがかわいい。息子もこんな感じだろうか。 最後は衝撃的だった。いい仲間に囲まれていてホッとする。2017/10/19

riviere(りびえーる)

6
つらい現実の中でもたくましく、経験を知恵に変えて生きていく主人公バドがけなげ。アメリカ大恐慌時代の黒人の人たちの暮らしぶりや置かれている状況が感じられる内容です。2012/03/15

ささ

2
なんて楽しい本だろう、と読んだ時思いました。読み終わるのが惜しくなるくらい、ユーモラスな語り口に、わくわくするような冒険、登場人物たちもみな個性的で生き生きと描かれているんです。「みなしご 黒人 家出 大恐慌時代のアメリカ」。この本のキーワードだけを拾い上げると重いです。 続き https://kodomonohonnnomori.hatenablog.com/entry/2018/12/18/2201512019/02/13

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