内容説明
イェシは八歳。赤毛でそばかす。ちょっぴりなまいきな女の子。そのうえ、とっぴなことを思いつく名人です。ある日、ダックスフントを三匹つづけて見かけ、三つのねがいがかなう「幸運の日」だと信じこんで、大よろこびしたイェシは、みんなにもしあわせのおすそわけをしようとしますが…?ドイツの小学生イェシがまきおこす三つのお話を、楽しいさし絵いっぱいでおとどけします!小学校低・中学年~。
著者等紹介
プレスラー,ミリヤム[プレスラー,ミリヤム][Pressler,Mirjam]
1940年ドイツのダルムシュタットに生まれ、養父母に育てられる。フランクフルトの芸術大学で造形を学び、ミュンヘンで諸言語を学んだあと、一年間イスラエルで生活。帰国後も、ジーンズショップ経営など、さまざまな職業につく。1980年に、初めての作品「ビターチョコレート」(さ・え・ら書房)を発表。以来、現在までに三十冊以上の児童書を送り出し、数々の著名な賞を受賞。創作活動以外に、翻訳家としても高い評価を得ている。ミュンヘン近郊在住
斎藤尚子[サイトウヒサコ]
東京生まれ。上智大学大学院修士課程ドイツ文学専攻。専門は十九世紀オーストリア文学。現在、大学で教鞭をとる
山西ゲンイチ[ヤマニシゲンイチ]
1971年長崎県生まれ。イラストレーター。数々の雑誌でイラストレーションを発表、「週刊ヤングサンデー」「小学6年生」では漫画連載も手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
19
ちょっとオタマさんには早かったけど、最初の話を楽しく読みました。そばかすにあこがれているので(おかんがそうだった)、すっかり気に入った模様。もう少し大きくなったら集中できるかな。2016/10/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
イェシは赤毛でそばかすのある元気な8歳の女の子。イェシが巻き起こす楽しいおはなしは3話入っています。続編もあるようです。2018/10/01
april-cat
11
ドイツの小学生イェシ、女の子8歳の日常なわけですが、イラストには似合わずいろいろとザラついています。冒頭、家族そろってバカンスに出かける場面で、早くも両親は半ギレ気味。親同士のかなり辛辣な嫌みの押収をさりげなくやり過ごすイェシに、これが日常なんだなと読者は気づかされます。他にも8歳にも関わらずバカンス先のホテルの男の子といい感じになるし、お兄ちゃんのアヒムとは仲が悪そうでいながら、何かあるとすぐアヒムのベッドで一緒に寝たがるし、なかなか日本の児童文学ではお目にかからない記述が散見されて興味深し。2012/12/10
いよの缶詰め
6
八歳のイェシは本好きで、一寸生意気。だけど突飛なことを考える名人! それはそんな彼女のお話。どのお話も面白かった。特にお気に入りは、どうしちゃったの、ずんぐりルッツィー。あんな態度?を取っていたのは、こういうことだったのか!そんな彼の為にあることを画策したり、とにかく優しい。続編では、どんな活躍をするのか楽しみ。後書きに載っていたドイツの学校事情は、なるほどと頷いた。「宗教?私は高校の授業でしか受けたことないよ」と呟いてしまった。2021/02/18
waraby
5
ドイツに住む8歳の女の子、イェシ。優等生でも、すごくやさしくもないけど、おもしろい女の子。腹が立つけどときどきやさしいお兄ちゃんがいて、夫婦仲が一見とげとげしてるように見えるけど、ちゃんとわかってくれるパパとママがいる。友達との仲も、すごく現実的に描き出されていて、その分すかっとする。ゼルピルっていう、けんかの強い友達は、トルコから移民してきた家族の末娘。2002年徳間書店。2016/08/25
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