内容説明
スコットランドがまだ、スコーシアと呼ばれていた頃、その地に棲むシカたちの世界が変わろうとしていた。南の地の群れを統べる王が、自然なシカの生態、いにしえから伝わる伝説や掟を無視し、勝手な規則を持ちこんで独裁を始めたのだ。新しいやり方に反対するシカは殺され、恐怖がシカの世界を支配し始めたころ、ラノッホは生を受けた。そして、驚くべきことに、ラノッホの額には伝説にうたわれる「王」のしるし、白いオークの葉のもようがあったのだ。もようのことが独裁者にばれたらラノッホの命はない。子ジカの身を案じた母親たちは、冬の到来を前に、遠く北の地をめざして群れを離れた。だが、追っ手はやってきた。追いつめられたラノッホたちはシカの神ハーンが棲むという禁断の地「白い山」へと足を踏み入れ…。果たして伝説の王とは何を意味していたのか?またラノッホたちの運命は?処女作とは思えない筆力と深い英知を秘めた世界観で、アメリカを始め世界中をうならせた大長編ファンタジー。10代から。
著者等紹介
クレメント・デイヴィーズ,デイヴィッド[クレメントデイヴィーズ,デイヴィッド][Clement‐Davies,David]
ロンドン在住。エディンバラ大学卒。新聞や雑誌に記事を書く旅行ジャーナリストとして、アフリカの砂漠を馬で横断、南米のコスタリカでイルカ・ウオッチング、地上三〇〇〇メートルからパラシュートで降下など、様々な経験を積む。趣味は乗馬
多賀京子[タガキョウコ]
1955年生まれ、横浜在住。小学生の頃、アメリカで現地の学校に通う。上智大学外国語学部フランス語学科卒業
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
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