内容説明
夏休みだというのに仕事ばかりしている両親が、罪ほろぼしに買ってくれたゴムボートで、広い湖にこぎだしたヨー。偶然、無人の小さな島を発見すると、さっそくひとりで「ロビンソン・クルーソー」ごっこを始めた。ひとりで遊んでいてもつまらないな、と思い始めた矢先、外国人の少年スターネが泳いで島にやってきた。「スターネがぼくの召し使いのフライデーになってくれたら…」と思うヨー。スターネは、こんな広い湖を泳いでわたれるぐらい何でもできる、かっこいい少年だった。手こぎボートでやってきたユルちゃんという女の子もすっかりスターネに夢中のようだ。ヨーの中に、むくむくと見栄っ張りの心とやきもちの心が芽生えはじめ、3人の関係はじょじょに…冒険、初恋、友情…新しい出会いを通して成長していく少年の夏を描く!小学校中・高学年から。
著者等紹介
コルドン,クラウス[コルドン,クラウス][Kordon,Klaus]
1943年、旧東ドイツの、ベルリン北東部に生まれる。父親は戦死、母親は1956年に亡くなる。その後、児童福祉施設、後に少年ホームで暮らす。いくつかの職業を経験した後、市民大学に入学、国民経済を学ぶ。1973年、東ドイツから西ドイツに移る。現在、ベルリン在住。1980年よりフリーの作家として活動。数多くの作品(小説、詩、児童文学)がさまざまな外国語に翻訳され、国内外の著名な賞を受けている。1995年にケストナーの伝記でドイツ児童図書賞
本田雅也[ホンダマサヤ]
1964年東京生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。ドイツ近現代文学、児童文学専攻。現在は大学で教鞭をとる
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