内容説明
ある国に、なまけ者の王さまがいました。毎日おいしいものを食べ、寝てばかりいたせいで、王さまはある日、病気になってしまいます。「わたしがパパの病気を治してみせる」元気な王女のピンピは、森へ出かけて…?オーストリアの愉快なお話。小学校低・中学年から。
著者等紹介
ローベ,ミラ[ローベ,ミラ][Lobe,Mira]
1913年、現在はポーランドとドイツにまたがる小都市ゲルリツでユダヤ人の家庭に生まれる。ヒトラーの政権を逃れてパレスチナへ移住、さまざまな職業についた後、結婚し二児の母となる。43年から子どもの本を書き始め、50年に一家でウィーンへ移住。53年より、グラフィックアーティストのズージ・ヴァイゲルと組んだ作品を次々に発表、子どもの本の作家としての地位を築き、オーストリア児童文学賞、ドイツ児童図書賞など数々の賞を受賞。その作品は多くの外国語に翻訳され、今も変わらず世界の読者に愛されている。1995年ウィーンで死去
佐々木田鶴子[ササキタズコ]
香川県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。六年間ドイツに滞在し、ミュンヘン大学で歴史学を学び、国際児童図書館にも勤務。帰国後、ドイツ語の児童文学や絵本を数多く翻訳
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
★蔵書 ナニモセン5世は毎日贅沢三昧のなまけもの。ある時病気になりましたが、心配したのはピンバーネッラ王女(ピンピ)だけでした。ピンピは羊飼いのおじいさんから病気の治し方を教えてもらいました。まず何でも自分でやること!王さまにとってはそんなこと1度もしたことがありません…。 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。 2018/05/26
喪中の雨巫女。
11
《私-図書館》王様、いい娘さんがいて、よかったね。王女さま、いい友達が、いてよかったね。2021/05/29
HERO-TAKA
10
「わしは病気なんだから。魔法の薬は見つかったかい?」 「この薬は、口をあけるんじゃない、耳をすますの。よく聞いてね。……なんでもじぶんでやること。だれにも手伝ってもらわない」1960年代、オーストリアにて出版。旧題 「ぐうたら王とちょこまか王女」。2018/06/09
TERu☆
3
怠け者=太っているこの図式は、現代的なのかもしれない。面白かったし、子供が読むのにも悪くない。働く事の良さを知る本カナ。2015/04/21
ひめぴょん
3
ふだんマンガしか読まない長男くん(小4)が熱心に聞いてくれました。王さまにどうやったらいろいろ自分でやるように仕向けられるか。王女が作戦を立てるのが面白かったようです。2015/04/13