感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
22
重病で入院した母。仕事と病院通いに追われる父。親友のロレインが遠くに引っ越してしまう。孤独な16才のゾーイは夜の闇の中で美しい少年サイモンに出会い心ひかれていく。だが彼は普通の人間ではなかった。自分の母を殺した敵を追い続け数百年もの時を一人生きてきたサイモンは人間の少女に心奪われていた。だがゾーイに近づけば近づくほど忌まわしい飢えがサイモンを駆り立てる。2001/07/01
かもめ通信
17
この装丁からはちょっと想像できないけれど、16歳の少女が生と死に正面から向き合う物語なのです!しかも淡くせつない恋のお相手はなんと、300年も孤独に生きてきた人の生き血を吸って命をつなぐ呪われた種族?!読友さんお薦めの「やまねこ」YA小説。2018/04/20
作楽
9
とてもきれいなお話でした。舞台はアメリカですが、雰囲気がとても幻想的で好み。児童書なのがもったいないくらい。死についてを考えさせられる物語でした。2016/04/07
mayuri(Toli)
6
吸血鬼の描写としては、非常にクラシックな感じの描写で、逆に好感が持てました。サイモンが吸血鬼であるとあまり明言されていないところもいいです。非常に作品の幻想的な雰囲気とマッチしています。 何とも言えない幻想的な雰囲気が作中に漂っている作品です。そうして、いろいろなことを考えさせてくれる良書だと思います。 ゾーイの書いた、「死にあらがうための呪文」読んでみたかったです。2012/05/14
ゼニガメ
4
【ヴァンパイア・ムーン】変化を恐れる少女と不変の自分に絶望しているヴァンパイアの少年。十代の頃に呼んだ時は、パッピーエンドじゃないと不服に思ったけど、今はこの終わりかたが一番美しいと思う。2015/02/11