内容説明
ぼくのお父さんは魔法使いで、ぼくも、もうすぐ一人前の魔法使いになるための試験を受けることになっている。でも、お父さんはふだんは市場で時計屋として働き、ぼくもふつうの学校に通って、魔法のことはみんなにないしょにしている。ある日、こまったことがおこった。ぼくが授業をよく聞いていなかったせいで、校長が、「スカリー、あなたに『お守り』をつけることにしました」って言うんだ。「お守り」は、ぼくと一緒に授業を受けたり、宿題をチェックしたりするんだって。そんなことされたら、魔法の練習ができないじゃないか!まだ変身の術がうまくできないのに…。「お守り」としてやってきたモニカは、若くて髪が赤くて、思ったよりずっと感じのいい人だった。でも、急にぼくのまわりを踊りまわったり、やることがなんかヘンなんだな。いっぽう、お父さんの時計屋には、あやしい老人があらわれて、何かをねらっているらしい…。ふしぎな「お守り」モニカ、しょっちゅう過去に旅しているお父さんと未来を予知するお母さん、魔法の力をねらう悪者「サソリ団」…個性ゆたかな登場人物たちにかこまれて、見習い魔法使いスカリーが活躍する、ユーモラスで楽しい物語。
著者等紹介
ヘンドリー,ダイアナ[Hendry,Diana]
イギリスの作家。フリーのジャーナリストとして活躍したあと、ブリストル大学で文学を学ぶ。大学や専門学校で教えながら、大人向け短編や子どもの本、詩などを出版している。日本では「クリスマスのおきゃくさま」「屋根裏部屋のエンジェルさん」が紹介されている
田中薫子[タナカカオルコ]
1965年生まれ。子どものころ、ニューヨークとオーストラリアのシドニーで計5年半暮らす。慶応義塾大学理工学部物理学科卒。ソニー(株)に入社、英語教材の企画などを担当。退社後、子どものころから大好きだった絵本・児童書の仕事に携わる。訳書に「力と運動」「エネルギー」(東京書籍)、「おしゃべりなニンジン」「ジャムおじゃま」「ぞうって、こまっちゃう」「時間だよ、アンドルー」(徳間書店)など
佐竹美保[サタケミホ]
富山県に生まれる。上京後、SFファンタジーの挿絵を描き始め、後に児童書の世界へ。主な挿絵に、「十五少年漂流記」「メニム一家の物語」シリーズ(以上講談社)、「不思議を売る男」「宝島」(以上偕成社)、「シェーラひめのぼうけん」シリーズ(童心社)、「魔法使いハウルと火の悪魔」「アブダラと空飛ぶ絨毯」(以上徳間書店)、「これは王国のかぎ」(中央公論新社)、「オイディプースの放浪」(東京創元社)など
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
あんこ
いこたす
timeturner




