内容説明
多感な少女時代を、天津、上海など、中国大陸の居留地で過ごした著者の自伝的小説。
著者等紹介
安西篤子[アンザイアツコ]
1927年、東京都生まれ。神奈川県立第一高女卒。幼児期をドイツ、中国で過ごす。中山義秀に師事し、同人誌「新誌」に作品を発表。64年、「張少子の話」で第52回直木賞、93年「黒鳥」で第32回女流文学賞を受賞。主な著書に「義経の母」「不義にあらず」「恋に散りぬ」「歴史に抗う女たち」等がある
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感想・レビュー
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としえ
7
昭和十年頃から戦時中。銀行員の父の転勤に伴い中国各地を転々とした小学生・治子の話。題名からこの時期にぴったりだなと思い、図書館で手にとったが、正直面白くなかった。「出来事を淡々と連ねているだけの小学生の作文」といった感じを受けたが、あとがきによると「治子という女の子を案内役に、中国の四つの都市を主人公に書いた」ということらしい。残念ながら私にはその作者の意図が伝わらず、結果面白くなかったという感想になってしまったが、もしかしたらこれらの都市に行ったことのある人には懐かしく読めるのかもしれない。2015/04/10
kinaba
0
なんだか遠足の感想文みたいだった。2012/12/04