内容説明
両親が仕事で外国に行く夏のあいだ、12歳のドルーは、ブライズ叔母さんの住む古い家にあずけられることになった。叔母さんが屋根裏を案内してくれたとき、ドルーそっくりの男の子が映った古い写真が見つかった。「この子だれ?」「アンドルーっていう子よ」「この子、どうなったの?」「子どものうちに亡くなったんじゃなかったかしら…」屋根裏の床下からは、アンドルーのものだったビー玉の袋も見つかった。そしてその晩、ドルーは、ビー玉を探しに屋根裏からおりてきたアンドルーに出会って…?自分とそっくりな過去の少年を救うために、1910年に行くことになった男の子の冒険を描く、タイムトラベル・ファンタジー。アメリカで、マーク・トウェーン賞を含む9つの賞を受賞した作品です。小学校中・高学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
7
夏休み。12才のドルーは、曾祖父と大伯母が暮らす古い家で、百年前に病気で死んだ、自分そっくりのアンドルーと出会い、入れ替わることに…。臆病者のドルーと、血の気の多いアンドルー。顔はそっくりでも、性格が違うので、読んでいて、ハラハラ。乱暴はいけないけれど、勇気がないのもね。紳士か。バランスが難しい。父親第一で、女性に権利のない時代ですが、生き生きとした姉弟が素敵。ドルーか、アンドルーか。お互い、成長した夏は切なく、楽しい。好き。2019/09/09
timeturner
2
おもしろ~い! ちょっとヒネリのあるタイムトラベル物。1910年のアメリカは、親がお仕置きのために子どもを叩いたり、女の子がのびのび振舞うことが許されなかったり、今の子からすれば信じられないようなことばかりで、それだけで冒険になっちゃうかも。そして、どこまで行っても性格の悪いエドワードにむかむかむか。2013/09/12
けむりの猿c((•ω•))ɔ
1
優れた文学作品は、読者に余白を残し「もっと続きが読みたい!」と、感じさせるもの。そう思っていた。たとえるなら腹八分目で食べ終え、味の余韻を楽しむといったところか。この作品は結末が見えてから更にデザートで満腹にしてくれる。作者の他の作品も読みたいと思い検索するとWait Till Helen Comesという2016年のホラー映画(日本未公開)が出てきた。成程道理で…😱💦ローストチキンや瑪瑙のビー玉、クロッケーの球といった小道具の使い方も上手く最後まで楽しめた。『デザートは別腹』🍰ψ(๑'ڡ'๑)2020/08/31
ねがい
1
最初が怖くてなかなか読み進めなかったのだけど、後半ぐいぐい読めた。何度かアンドルーとドルーが不意に顔を合わせる部分が印象的。最後はすごく良い。終わりが良い本って最近出会えないので、嬉しい。★★★★☆2009/01/16
くもりーな
1
タイムトラベルものの児童書。よくできています。これ大好き2008/07/07
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- 和書
- 可及的に、すみやかに