ユダヤ人の歴史〈上巻〉

ユダヤ人の歴史〈上巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 508,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198610685
  • NDC分類 316.88
  • Cコード C0039

内容説明

ユダヤ人は時空の超越者であり、旅人である。旧約聖書の中で、アブラハムとその子孫たちが神より与えられた約束の地。この「約束」の履行をめぐってユダヤ人は、永久に争い続けることを運命づけられたかのようだ。神の慈悲と恩寵により選ばれた民は、その瞬間から未来永劫、さまよい続けることを始めた―。

目次

第1部 古代イスラエルの登場(マクペラのほら穴の象徴;よそ者の寄留者 ほか)
第2部 ユダヤ教の成立(骨の谷;宗教と国家の対立 ほか)
第3部 中世の暗闇(トゥデラのビヌヤミン;ユダヤ人と暗黒時代の都市 ほか)
第4部 彷徨えるユダヤ人(放浪者アハシュエロス;最初のヴェネツィア・ゲットー ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tama

5
図書館本 ユダヤ差別の最初の原因が知りたかったので。正直8割くらいしか読めなかった。ページ多い文字ギッシリ!中世まで行ったところで、この先は「いじめ」が続くだけなので中止。差別の原因はアブラハムの一神教が他の宗教を馬鹿にしてた、他宗教信者を非人間扱いしてた(利子取っても構わない)、頭の良さを鼻にかけてた、などらしいね。なんだかなぁ。女性蔑視も普通にあって「男女がそれぞれ強姦されようとしていたら、男を先に救え」には驚いたが、宗教に拘らず普通だったんだろうな。ISの古代版だわ。2018/01/28

ルナティック

5
便宜上この日付で。かなり詳しく書いてあります。アレ?って感じで、他の文献ではお目にかかれないものもあります。上巻は、聖書の世界?って部分もあって、これを宗教的と捉えるか、歴史的と捉えるか・・・多分混ぜて考えれば良いかと(笑)2015/09/08

5
ユダヤ教という一神教がいかにして生まれたのかを聖書から「歴史的事実」を見つけ出して成立過程を描き、それからいかにして今のユダヤ人という人々ができあがっていったのかを様々な人物、宗教、社会情勢を踏まえて解説している。分かりやすい。ユダヤ教の教義やなぜユダヤ人問題が未だに根強く残っているのかが読んでいると分かる。キリスト教との対立やユダヤ人差別の話と気になるものもどんどん出てくる。ユダヤ人は優秀であったが、排他的だった。うちに引きこもることで理解しあうことが致命的に失われたのがおしい。2012/03/25

つちのこ

4
ホロコースト関連の本を読み漁っている時期に、ユダヤ人の根本的な知識を得たくて手に取った。それまでユダヤ人については、人種の一つであると思っていたくらい無知だったからお笑いである。上巻ではユダヤ教の成立から、彼らがなぜ流浪の民になったのかを解説している。全世界の市場でグローバルに活躍する現在の姿は、民族が離散した結果、必然的な視野を身に付けたことに由来しているが、その過程における激しい差別の歴史との引き換えがあった。果たしてこれが彼らにとって良かったのだろうか。その答えは見いだせない。1999/12/28

Hiro

2
ユダヤ人の歩んできた歴史を重量感たっぷりと。なにかと有名でありながら、なにかと世間に偏って捉えられてきた背景が学べる本です。株式市場も金融取引も、キリスト教やイスラム教の源をも生み出しこれだけ世界の進歩に貢献してきた人々が、過去どれだけ苦しい経験を余儀無くされてきたか衝撃です。それにしても世界史の教科書とか、フランス革命には10頁以上割くくせに、ユダヤ社会とかシンガポールの扱いとか、めちゃウェイト低いんですよね。学者の世界が欧米・キリスト教の価値観にまだまだ支配されてる気がしてます。2013/09/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/391016
  • ご注意事項