内容説明
ぼくはハワイで生まれた日系人だ。世界中が戦争の足音に神経をとがらせる中、ただでさえ日系人に対する厳しい目があるというのに、グランパは、日本刀を大事にしているし、日本の軍旗をふりまわしたりする。でもぼくは日本語もあまりうまくないし、日本の考え方にはいいところもあるけれど、やっぱりここがぼくの国だと思っている。ある日のこと、ぼくと、となりに住んでいる白人の少年ビリーはいつもどおり、野球の練習をしていた。その時だった、パールハーバーの爆撃が始まったのは。そしてこの日から、平和だったぼくたちの生活はがらりと変わってしまった…日本軍のパールハーバー攻撃前後のハワイを舞台に、悩みながらもたくましく生きる日系人の少年の姿をくっきりと描き出す、スコット・オデール賞受賞の感動的な物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
3
自分用覚書 『ぼくたち負け組クラブ』 https://bookmeter.com/books/12341966 巻末リスト34/43 2020/11/07
林芳
1
世代を越えて読みつがれてほしい本。不謹慎ではあるけれど、少年と戦争は相性が良いように思う。これまでも素晴らしいと思えた作品をいくつも思い出すことが出来る。少年としての正義感、家族への愛情が困難に立ち向かう原動力になっている。ただこれが間違った方向に洗脳されることがないように、大人として肝に銘じておく必要がある。2024/11/08
MT
0
戦争は無意味だ。土地や自由を勝ち取るには戦うんじゃなくて許しあえばいいのに。この本は国の誇りと友情の素晴らしさがいっぱい。2014/06/02
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- 和書
- 飛行機狂それからの一本道