出版社内容情報
天下の安定のために有益であるかぎり、覇者をも容認する現実主義のため「異端の儒家」とされた荀子。戦国の雄「斉」の稷下の学園の学長でもあった彼の、性悪説に根ざした集団組織論を平易に解説する。
内容説明
利益を追い、快楽を求める人間の本性を冷厳にとらえつつ、その後天的能力に信頼を寄せ、あらたな世界像を構築した“異端の儒家”、荀子。中国古代思想の集大成とされる、白熱の論考。
目次
性悪―人の天性は悪
勧学―学問のすすめ
王制―王者の政治
富国―国を富ますには
臣道―臣下のモラル
議兵―本当の兵法
天論―天命と人
解蔽―心のはたらき
正名―ことばの乱れを正す
非十二子―知識人批判
儒効―儒者の真髄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
わかば
1
性悪説で有名な荀子の書。人が生まれ持った天性(欲望)を矯正するために礼・義が必要。そして、礼・義は世の中を秩序づけるために聖人が作りだすものであり、そこに責任が生じる。欲望は人間の本質そのものであるから、欲望の存在について悩むのは誤りであり、世の中を秩序付ける道に沿うものであれば大いに欲望を持っても問題無い。世の中を治める際には欲望に方向性を示すことが必要という考え方。非常に感銘を受ける考え方であった。自分の人生に取り入れていきたいと思う。2023/09/17
おの
1
『奇貨居くべし』に触発されて。孟嘗君を「国を乗っ取る臣下」と言ったり、神はいないと言ったり、自然は征服するもの、という考え方。上下の分を分けないと治まらない。2013/03/06
Rick
1
荀子の性悪説、および礼・義の規定は、ホッブスの『リバイアサン』に近いと思う。2013/02/18
qwel21
1
孟子の性善説に対して、荀子の性悪説。だからこそ、後天的教育を持って聖人君子の高みへ。2009/04/08
Pachi
0
「人を見たら泥棒と思え」みたいなことを説いてるのは韓非子。荀子の性悪説はそういうのじゃない。




