内容説明
世界がどれだけ便利になっても、国家がどれほど強大になっても、会社がどれほど利益をあげても、それで個人は幸福にはなれない。なぜならそこに「個人の幸福」という観点が、初めから欠けているからだ。日本の会社も変わらなきゃ…。今、注目度No.1起業家(アントレプレナー)、増田宗昭の「自分を好きになる」会社のつくり方、人の育て方。
目次
1 私の起業事始め
2 カルチュアコンビニエンスの時代
3 知的情報革命を見切る
4 起業家・二つの宇宙
5 企画会社だけが生き残る
6 起業のプログラム
7 フランチャイズビジネスの考え方
8 ネットワークヴァリューの威力
9 経営者の立場、社員の立場
10 デジタル情報革命と心の時代
11 TSUTAYAがつくるネットワーク社会
12 ディレクTVへの進出
13 テレビの意味を変えるディレクTV
14 私の考える「楽園」づくり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みちみち
6
なんと19年も前に発売された本。図書館で借りましたが平成22年の返却日のしおりが挟まってたので5年ぶりに陽の目を見たのかも笑 でも内容は全然今見ても面白くってなんかいろいろ知れて良かったです。やっぱすごい人だなーって、感心しました!ただ、ディレクTVってなんだろうってなんだろうって思ってたら失敗してたんですね。どおりで普及してないわけだ。なのでディレクTVについて書かれてる章は飛ばし読みしました。2015/05/22
まめタンク
2
2020年35冊目。何度か読み返した事がありますが、増田さんは明らかに時代を20年行きすぎていた感があります。アメリカで流行っていたディレクTV(スカパーみたいなもの)に投資して失敗するわけですが、2007年にDVD宅配レンタルだったNetflixが動画配信を始めたと考えると、増田さんはリードヘイスティングの先を行っていた気がします。2020/01/31
ひらぱー
1
TSUTAYA(というかCCC)の社長が書いた本。 数年前のほぼ日での対談にも書かれていたが、絶頂にあって野心的に活動していた頃に書かれたもの。 その後、ディレクTVの事業に失敗したことは対談に詳しい。 具体的なあれこれが書かれていておもしろかったが、こういう本の常として、この人が成功したからといって追随してもうまくいくとは限らない。正解の道筋は後から見れば一本道のように見えたとしても、実際にそのとき、その状況では複数の道が見えてどれがどんな結果につながるかなど分からなかったはずやし。まぁおもろ2009/07/22
浅野月
0
怪しいけれど、嫌いじゃないんだよなー。2015/11/20
nanasibunka
0
TSUTAYAの創業者が半生を振り返りながら仕事や生き方を語る。 大阪で貸しレコード屋としてスタートしたTSUTAYAは本書が出版された90年代後半には全国にチェーンを展開する巨大企業に成長する。 当時はレコードからCD、ビデオからDVDとメディアが変化し、インターネットが抬頭する時代状況とも重なり、ディレクTVなど新たな分野に乗り出す著者の言葉にはデジタル化された情報が大量に行きかい、人々がネットを介してコミュニケートする未来社会への期待感が満ちている。2023/08/12