出版社内容情報
斎伽忍、崎谷亮介、水沢諒、里見十九郎、和泉希沙良――それぞれの決着とは!? 執筆32年、超人気大河シリーズ、堂々の完結!
内容説明
忍の肖像画を描きはじめることができず、クロッキーばかり重ねる亮介。全てを拒み妖の者を狩り続ける諒。忍の選択に従う覚悟を決めた冴子。冷静な指揮官であろうとする十九郎。崩れそうな仲間を気づかう希沙良。零れ落ちる神の命を、人間の掌でとどめることなど叶うべくもなく、斎伽忍をこの世界に繋ぎ止める方法はもうないのか…。ついに雷将勝呂との戦いの火蓋が切られる。“ハイスクール・オーラバスター”シリーズここに堂々完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
零れ落ちる神の命を人間の掌でとどめることなど叶うべくもなく、斎伽忍をこの世界に繋ぎ止める方法はもうないのか。炎将と幻将が封じられ雷将勝呂を残すのみとなった三忌将との最後の戦いの火蓋が切られる最終巻。忍の肖像画を描けずクロッキーばかり重ねる亮介、妖の者を狩り続ける諒、忍の選択に従う覚悟を決めた冴子、冷静な指揮官であろうとする十九郎、仲間を気づかう希沙良。最終決戦自体はわりとあっさりな感はありましたけど、それぞれの迎える結末は良かったです。もう半ば諦めかけていたので、きちんと完結まで見届けられて感無量でした。2021/12/08
*+:。.もも.。:+*
27
あぁ、終わってしまった。長い長い戦いも本の中では実質2年足らずということだけどとても濃密な月日だった。忍さんは結局は冴子ちゃんに諒とのあの一言を言わせたかったがために戦ったんじゃないかと思う。最後まで読めて良かった。若木さん、書き切ってくれてありがとう。2022/01/10
みきっち
10
終わってしまって悲しいけど、感無量でもある。ちゃんと終わって良かった。 物語の結末は、寂しいけれど、良い終わり方なのかなと思ったり。 しのぶさまと皆の会話ひとつひとつがとても愛情のこもった良いやりとりに思える。 2023/03/13
cinnamon
9
中高生のど真ん中で読んでいたシリーズの最終巻なので思い入れが。亮介たちの活躍を読みながら、今までシリーズにふれて感じた過去の色々な気持ちもよみがえってきた。みんながこんなにも忍のことを想っているのは、彼自身の決断と行動による結果で、それは幸せなことではないかと思うと自然と涙が。そして忍のことで心を乱す仲間を気にかけている希沙良がオカンなんよ…。ちょっと前まで精神的にぐらぐらだった彼のこの安定感。感慨深い。完結おめでとうございます。そしてありがとうございました。2021/11/14
sui
8
オーラバスター最終章4冊を一気に駆け抜け、ほっとしている。亮介よりも若いティーンエイジャーだったわたしは、忍様の倍の歳になってしまったけれど。 愛おしい人たちが愛おしいままで終わりを迎え、そして未来を感じさせるラストシーン。若木先生、ありがとう。そしてやっぱり諒が大好きでした。泣きそう。2022/01/17