内容説明
歴史部の新年第一回の総会でのテーマは武蔵国の事始を紐解くということであった。土門くんを始め、まな美の歴史推理が展開される。土門くんがいうには、府中にある大国魂神社にヒントがあるという。そもそも注連縄の張り方が左右逆とか、本殿も拝殿も真北を向いているとかの七不思議を解かないといけない。一方、認知心理学の情報科室長の火鳥竜介は、秩父で発見した白骨死体の正体を見抜いていた。つまり、渡された写真自体にトリックがあったということだった。そもそもの誘拐事件からして御神に依頼がくると読んでの仕業だったのだ。書下し長篇超伝承ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
9
マニアックさが好き♪ 早く次が読みたい。2013/05/29
麓川智之
2
週刊連載のようにいいところでひっぱるひっぱる。そしてヘルメスのヤマトタケルノミコトの土門くんの統一理論的推理がどばーんと出たところで次巻へ続く。仕方ない事情があったとはいえ、今度は何年も待たずに(できれば今年中に)続きを読みたいなあ。存在感を増してきた水野姉妹は、今回は妹さんの方のターンだったけどこちらも後輩的なキャラ立てが上手くいっているのかとても可愛らしい。やっぱり姫はヒロイン的にピンチだと思います。2010/03/23
タカモー
1
何もかもが、下準備だけで終った感。続きを早くだしてほしい2011/01/15
海辻
1
火鳥先生とキクリヒメとの対決は下準備だけで次回に持ち越し。歴史部の面々による『武蔵国の事始め』を紐解く活動がメインの回。神話・一般伝説・古文献・地域伝承が散りばめられ絡み合って脳内フル稼働状態にさせられます。大国魂神社の謎から古墳まで話が広がるとは・・・今回は土門君のスケールの大きさに脱帽気分。新刊を読むたびに既刊を再読したくなります。2010/09/25
猫又まこ
1
おお、土門くん大活躍!なるほどねぇ、武蔵国といえばここまでくるのが必然か。いつも姫ばかりが謎解きしていてもなんなのでたまにはこういうのもいいですね。しかしいいところで続く。次巻はあまり間を空けずにお願いしたい。いまさらだけど、これって、結局、最後にはマサト本人含む歴史部のめんめんが龍の秘密を歴史的に解き明かしてしまう、というラストなのかなぁ。2010/04/22