内容説明
犯罪が始まってから、おれは忙しい。ここはVRNWS、電子的な死後の世界。そして、おれが這いずり回るこの下部世界は昭和末期を模している。おれがこの街でたった独りの探偵であるように、VRNWSで犯罪が可能なのはこの街だけだ。忙しいのはありがたいことだ―少しずつ「現実」に近づいていく、「仮想現実」。死者の街を駆ける私立探偵・朽網の活躍を描く、SFハードボイルド第2弾。
著者等紹介
森岡浩之[モリオカヒロユキ]
62年生まれ。SF作家。91年、「夢の樹が接げたなら」で第17回ハヤカワ・SFコンテストに入選し、作家デビュー。『星界の紋章』『星界の戦旗』がベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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