内容説明
小梅、晶子、乃枝ら九人の野球娘たちは、お揃いの野球の制服を身に纒い、団結と勝利を誓い、桜湯で乾拝をする。土と埃が舞う野球場でいよいよ男子との試合に臨む…!男の球は予想以上に速かった。とまどう野球娘たち。そんな中、晶子が奮闘し、なんとか無失点で回を重ねる。しかし、なかなか点が取れない。やはり女子は男子に敵わないのか…。野球娘たちの間にそんな不安が立ちこめる。その時、男まさりの巴が野球の制服を脱ぎ捨て、和装になる。そして自ら目隠しをし、バッターボックスに立ったのだった…!果たして、大正野球娘たちは勝利することができるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺぱごじら
18
なかなか野球しないなぁと感じていましたが、今回はちゃんと試合しています(笑)。野球という遊びを通して、ただのお付き合いが固い友情に進化する様は、ああほわほわしてていいなぁと、素直に読んでいました。偏奇館先生の檄はなかなか格好好く、本編最高の名台詞かな、と。所々背景に百合でも咲きそうな『なんちゃってタカラヅカ』みたいな描写はあっても、やはり年頃娘の興味は殿方へ向くんですね(笑)。2012/07/10
星野流人
7
一巻を「大正娘。」とするなら、今回は「野球娘。」。ただしあくまでも本筋はスポーツではなく、女学生の友情と恋愛が主軸かな。とりあえず、読んでいて楽しい作品であった。アニメの試合も、このくらいじっくり展開してくれたら良かったのに。一巻やアニメに比べて、たまちゃんの活躍が少なすぎて泣けた。 結局おまけ漫画が一番笑えたのは内緒。2009/10/05
とり
5
一巻を読んだ流れでそのまま一気読み。こんなに冒頭つながってたんだ、というのとまだまだ本試合に入っていなかったのね…と納得。試合はお話の半分くらい。男子相手でも桜花会のメンバーが必死に戦っていて応援したくなります。相手も次第に本気になって、手に汗握る展開に。そんな中小梅がお嬢のところに行って声をかけるやり取りなんかが、二人の仲の良さでありバッテリーだなと思いました。結果は負けて勝った、というものでしたが、大正の時代に女の子がこれだけやったらすごいことですよね。乃枝と北見さん、巴と柳さんの関係が気になります…2013/07/17
ノだやん
5
前巻・本巻で一旦完結。小説・アニメ版・漫画版ではそれぞれ結果が異なっているが、本作の読後感も良かった。 野球そのものに割かれたページは多いとはいえないけれど、あの時代に奮闘する女学生達にはやはり魅力を感じる。 2011/06/30
ましゅ
5
ご飯・野球・ランデヴーが大体1:1:1ぐらいの割合で展開。野球の話題もそこそこに、小梅クッキングとアンナ先生のだいなまいとぼでぃの力の入れようはすごいものがあった。2010/12/21