内容説明
御所の北、同志社大学に三方を囲まれた古い屋敷がある。この屋敷こそ冷泉家で、二条家や京極家と並ぶ歌学三宗家のひとつである。ここに大忌部筆頭の雨宮眉仙が来ていた。対峙する人物は皇室縁の者とされるが、面を隠し与一とのみ名乗っていた。眉仙は冷泉家が京で待っている帝は大正帝であるか、桓武の血を引く東国の新皇、平将門かと問い詰める。傀儡と冷泉家の関係を問うのだった。そして深夜、京の四条河原に異様な水死体が浮かんだ。どう考えても妙な遺体で、ちょうが何枚も被せられていたのだ。
著者等紹介
千秋寺亰介[センシュウジキョウスケ]
大阪生まれ。飛鳥昭雄の名前で、オカルトから森羅万象にわたってオリジナルな見解を述べるノンフィクション作家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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