内容説明
尾崎龍一は十九歳の予備校生。ある日、不良たちにからまれていた真っ赤なコートの美少女を助けようとするが、逆に叩きのめされ、気を失ってしまう。正気に返り、彼らを追った龍一が見たものは、下半身をさらけ出し、性器をちぎり取られた三人の無残な死体だった!一方、四姉妹の末娘で女子高に通う千家桜子は、悪魔に憑かれた母と姉たちの残虐なふるまいに目を背けながらも、いずれ同じになるであろう、自らの呪われた運命と必死に戦っていた。そして桜子の姉たちの標的となる龍一。龍一の中の狼が覚醒する。
著者等紹介
小沢章友[オザワアキトモ]
1949年佐賀県生まれ。『遊民爺さん』で第二回開高健賞奨励賞を受賞後、独自の耽美的な作風を作りだし、読者の支持を得ている
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