内容説明
新橋駅から歩いて五分のおもちゃ屋で殺人があった。黒猫の縫いぐるみの中に隠された少年の死体、なぜか微笑んだ顔と紅い目をしていた。そして、警視庁科学捜査班の班長木田務へのメールで知らされた第二の殺人予告。「ツァラトゥストラの下僕を捜せ」という犯人からのメールには、ご丁寧にも被害者の画像が添付されていた。被害者は茗渓大学の助教授、五月あきら。木田の友人である非常勤講師湯川幸四郎の同僚だった。死亡推定時刻は午前一時前。しかし、木田に届いたメールは午後九時三十五分。三時間以上前に、まったく同じ姿をした遺体の映像がとどけられたのだ！？湯川幸四郎は同じ大学の事件ということで、木田に協力を依頼されるが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Clean John
5
人はなぜ笑うのか、目尻を下げ頬を上げ陽気な声を発する裏側では脳内物質が膨大な数の化学反応を起こしている。考えてみるととても不思議な現象だ。 幸福な時な笑い、滑稽に感じた時の笑い、さりげない笑い、狂気に満ちた笑い、笑い、笑い、笑い。本来ならそれぞれ違う印象を持つべきだが、本作では「笑う死体」が開幕一番に登場するせいで、すべてが不気味に思えてしまう。が、その感情とは裏腹に、暗号と奇想に満ちた事件にどんどん引き込まれてしまった。2020/09/20
もかすけ
1
え、この人って誰だっけ、、、な犯人だた。2022/08/02
sezmar
1
主人公が女ったらしとかトンデモ云々と批判されるところで爆笑（wiki参照）。公開鍵暗号がトリックの中心なので説明が多いが……解読にXXが必要だから生まれたトリックがちょっと反則気味？個人的には74/100ぐらい。2011/07/06
キスイ
0
ディオニシオスの耳の続編。文庫化がされていないのでノベルスで。一作目はそう悪くなかったんだけど…今作はミステリより暗号講座的なものが書きたかっただけという感じがする。結構トンデモ系だしアンフェア、あと先生に女性の影が多すぎるw2013/06/17
皐月あざみ
0
どうでもいいシーンが多い。敢えてここでの感想はこれにとどめておく。2011/05/27
