内容説明
八八艦隊計画で実現しなかった「信濃」の船体、主砲と、米の「ジョージア」の艦橋、五インチ両用砲、四十ミリ機銃をつなぎ合わせた戦艦「フロリダ」が戦後、建造された。太平洋戦争における日米最大のライバル艦をマイアミに記念艦として保存するには、ある意図があった。一九六二年にキューバとソ連が企てた無謀な挑戦、世界が全面核戦争の脅威にされされた、あの一ヶ月以上にわたる紛争「キューバ危機」において最も活躍したのは、この異形の合成獣であったからだ。―八八艦隊物語シリーズの著者が放つ渾身の本格戦記傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おーえす
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キューバ危機がテーマ。信濃は本編では出てこなかったが、本作でフロリダとなって登場する。冷戦期の話だけに政治的思惑が絡んでくるため、割に地味な展開が続く。とはいえ、艦隊決戦も少ないながらしっかりあるので十分楽しめると思う。メロスに登場した志田一平も本作では重要人物として表れる。いよいよレヴァイアサンだよ。ここまで結構長かった。2013/10/13
