内容説明
明治三十八年一月、日本帝国海軍連合艦隊司令長官・東郷平八郎は、旗艦三笠の露天甲板で、手を後ろ手に組んで、思案にふけっていた。三笠は、韓国南岸の鎮海湾に錨を下し、ロシアのバルチック艦隊を待ち受けていた。東郷や参謀の秋山真之中佐らは、バルチック艦隊の対馬海峡通過を確信していた。そして勝利をも。しかし、東郷や秋山らは、勝利後のことを考えていた。バルチック艦隊を撃ち沈めても戦争は終らない、その先の闘いが必ずあると。従軍新聞記者・早見信平は三笠に乗艦し、行く末を見つめるが…。
明治三十八年一月、日本帝国海軍連合艦隊司令長官・東郷平八郎は、旗艦三笠の露天甲板で、手を後ろ手に組んで、思案にふけっていた。三笠は、韓国南岸の鎮海湾に錨を下し、ロシアのバルチック艦隊を待ち受けていた。東郷や参謀の秋山真之中佐らは、バルチック艦隊の対馬海峡通過を確信していた。そして勝利をも。しかし、東郷や秋山らは、勝利後のことを考えていた。バルチック艦隊を撃ち沈めても戦争は終らない、その先の闘いが必ずあると。従軍新聞記者・早見信平は三笠に乗艦し、行く末を見つめるが…。