出版社内容情報
これは、歪(いびつ)な世界に変革をもたらす物語。女と文字が消えた世界で、女になろうとする少年・トワの冒険ファンタジー。実力派作家・土田完が描く、冒険ファンタジーの新星――。
これは、歪(いびつ)な世界に変革をもたらす物語。
文明が滅び、文字は機能を失い、この世から「女」が消え「男」だけとなった歪な世界。男達は宿り木と交わり、新たな命を生み出していた。
そんな中、唯一「母」から産まれ、「女」を識(し)る異端な少年・トワ。
「母」より託されし使命を遂行するため、「終わりの国のトワ」の旅が、今、始まる……。
土田 完[ツチダカン]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
24
初読みの漫画家さん。女は伝説上の存在で、文字を読める者がほとんど失われた世界。「母」から生まれ、文字を知る少年トワは、女となり、兄の子を産むために旅に出た。何だかすごい世界観!登場人物は当然ながら全員男。出てくる文字は日本語だったり英語だったり、本は『ガリヴァー旅行記』だったり『方丈記』だったり。これは未来の地球を舞台にしたディストピア?センの国の司書の名前がヒル=アンドンなのには笑ってしまった。壮大な物語の序章という感じで続きが楽しみなのだけど、2年近くも続巻が出ていない様子…(´Д` )2020/03/22
白雨
4
あらすじに興味を持ったので買ってみました。性差を超越していくような視点、現在とは全く異なる価値観が根付いた世界というのは個人的に惹かれる主題の1つだったりするので、面白く読むことができました。ファンタジー要素が強いからか、何かが欠けた世界であってもディストピア感が無くて、むしろこれから話が広がっていきそうなわくわくとした感覚があるのも楽しい。まだ世界観全体を把握できてはいないのですが、作品中の世界では失われている文学と女性という2つのものがこの先どのように結びついていくのか、気になります。2020/10/27
coge
4
雰囲気はジブリ作品 ヒルのキャラが良かった2018/10/13
suisei214
3
ようやく1冊に!まだまだ展開が読めなくて気になりすぎる トワ可愛い王様とどうなるのか楽しみ2018/11/06
skr-shower
1
単和版。文字と女の存在が神話の世界。続きが読みたい。2024/01/08