内容説明
熊野とは地の涯、隈野であり、隠国、隠野の意。古来より落人のくにであった。今、九鬼の里を求めて迷い込んだ、関ヶ原の落人・岩城小四郎は、村の入口で、和田一類の望月惣右衛門に呼び止められる。惣右衛門は落人なら宿を与え、飯を啖わせるという。太地浦に逗留した小四郎は鯨が網を破るという漁夫のことばに、鯨を殺しに出立した(「黒鯨記」)。荒波と断崖の連なる熊野の地を描く傑作時代小説+エッセイ。
熊野とは地の涯、隈野であり、隠国、隠野の意。古来より落人のくにであった。今、九鬼の里を求めて迷い込んだ、関ヶ原の落人・岩城小四郎は、村の入口で、和田一類の望月惣右衛門に呼び止められる。惣右衛門は落人なら宿を与え、飯を啖わせるという。太地浦に逗留した小四郎は鯨が網を破るという漁夫のことばに、鯨を殺しに出立した(「黒鯨記」)。荒波と断崖の連なる熊野の地を描く傑作時代小説+エッセイ。
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