内容説明
江戸幕末。青江金五郎は旗本の実子ながら、町女を母としたため屋敷に入れられず、世を拗ね、無頼が高じて2年間の島送り。戻った時には養子半之丞が家を継ぎ、密かに想いを寄せた雪を妻としていた。執拗な町方の嫌がらせに、再び島仲間の長屋に居候した金五郎は、ふとした喧嘩で同心を殺め、上方へと落ちるその途次、行きずりの老人から薩摩屋敷を頼れと勧められた。時代長篇。
江戸幕末。青江金五郎は旗本の実子ながら、町女を母としたため屋敷に入れられず、世を拗ね、無頼が高じて2年間の島送り。戻った時には養子半之丞が家を継ぎ、密かに想いを寄せた雪を妻としていた。執拗な町方の嫌がらせに、再び島仲間の長屋に居候した金五郎は、ふとした喧嘩で同心を殺め、上方へと落ちるその途次、行きずりの老人から薩摩屋敷を頼れと勧められた。時代長篇。