内容説明
“わたし”のアパートの隣人モリーが何者かに絞殺された。しかも、三階に住むタロット占い師のアニヤがそれを予言していたという。“わたし”は調査を開始したが、モリーの別居中の亭主や、占い師のお告げを狂信する食料品店の主人などうさん臭い人物がゾロゾロ―。チョコレート中毒で鳥恐怖症、八分の一インディアンの女探偵シャロンがLAを東奔西走して事件を解決する。微笑と涙が盛り沢山の、シリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
34
マーシャ・マラー(ミュラー)の探偵シャロンシリーズ一作目。隣人が殺されシャロンが犯人を探し始めたが、上の階に住むタロット占い師は、すでにその事件が起こる事を予言していた。このシリーズは普通の女性が真面目に仕事をこなし、危険な目に会っても諦めずに淡々と犯人に辿り着くストーリーです。謎解きを楽しむより、彼女らの人柄や個性豊かな登場人物との会話や絡みをホッこりと読む作品です。殺人事件なのにシャロンのキャラがあまりにもホンワカしていて恐怖心は沸きませんが、キーハンターのようなエンターテイメントは感じると思います。2014/07/14
キムチ27@シンプル
23
30年前に読んでいた洋物ミステリーの匂い。じっくり読みたい今は、だるくて、リタイア。きらっと煌めくようなものを感じられたら読めるけれど素人っぽい女性の動きが今一。読んでいてもちっとも人物の気持ちに心が揺さぶられず、展開がだるい。深町さんの翻訳は小気味よく、一つ一つのセリフは好みだけれど。2015/03/15
紅はこべ
9
女探偵ものにコージーな要素を加えた印象。2009/01/14
NAo
4
タイトルも好みで、内容的にも読みやすかったです。登場人物の描き方もわかりやすくて魅力的だし、街並みとかも想像しながら楽しく読めたのが良かったです。傷心の友だちに対してシャロンが冷たいな🤣とか、読み始めた時はこの話好きになれない‼︎って思ったけど、続編も何冊か買ってみようと思います。2021/04/14
うめ
3
女探偵シャロンシリーズ一作目。今から30年以上前の作品みたいだが、逆に新鮮な感じもした。携帯なし、インターネットなし、足で調べて推理する。シャロンは女だから男だからではなく、探偵に誇りを持っている。読んでいて気持ちがいい。2020/06/10