内容説明
江戸中期、九州の中央山岳部・五家荘に黒子と呼ばれる超能力者たちが棲んでいた。彼らは黒い炎を燃やし、太古の記憶を持つ戦闘集団だ。その頭領・梟帥が13人の黒子に非常招集をかけた。日本を根底から覆すため、異国の超能力者集団白鬼が長崎に上陸したからだ。まず黒子の女戦士・真髪が長崎へ潜入したが戦死。白鬼たちは江戸へ向い、梟帥の命を受けた牛麻呂が後を追う。大河伝奇スペクタクル、第1弾。
感想・レビュー
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TheWho
12
時は、江戸中期で田沼意次が幕政を専横した宝暦・天明年間、寛永鎖国令以来の国を閉ざした政策の改革を担った田沼意次の嫡子意知の意により来日した6人のオランダ人船大工(白鬼)の陰謀を察知した九州肥後国の山間部・五家荘に住む黒子と云う古代からの戦闘集団との戦いを海を題材にする著者が綴った唯一の大河SF伝奇シリーズ5巻の1巻目。著者の未読作品は最後となる為勿体なくて3年以上積読本となっていた作品。単なるSFファンタジーではなく、西欧唯物論と中世魔女狩り思想の名残が混在した稀有な作品と感じた。次巻が楽しみです。2019/12/09
もろっち
0
ぜひ完結させてほしかった。これ最高に面白いのに、なんでなんの話題にもならないのだろう。2010/02/18