内容説明
応仁元年に始まった大乱によって京の都は荒れ果て、夜ともなれば野盗が群れ騒いでいた。巨躯怪力のゆえに、弁慶の異名をとる足軽が、春、十六夜の晩に一人の美少女を拾った。満開の桜の樹の下にいたので、桜子と名づけられた。その、美しく汚れを知らぬ少女は、戦いに明け暮れる弁慶にとって掌中の珠とも、生き甲斐ともなったのだが…。戦乱の世を生きる、神秘と謎に満ちた美姫を描く傑作。
応仁元年に始まった大乱によって京の都は荒れ果て、夜ともなれば野盗が群れ騒いでいた。巨躯怪力のゆえに、弁慶の異名をとる足軽が、春、十六夜の晩に一人の美少女を拾った。満開の桜の樹の下にいたので、桜子と名づけられた。その、美しく汚れを知らぬ少女は、戦いに明け暮れる弁慶にとって掌中の珠とも、生き甲斐ともなったのだが…。戦乱の世を生きる、神秘と謎に満ちた美姫を描く傑作。