内容説明
室生犀星は、大正9年から昭和37年に亡くなるまでの40年間、一度も欠かすことなく夏の日々を軽井沢で過ごした。浅間山、妙義山、碓氷峠。堀辰雄、萩原朔太郎、立原道造、芥川龍之介らとの交流。かっこうや時鳥や五位鷺、名もない草花や小さな虫たち。何よりも自然の風光を愛した文豪・犀星が第二のふるさととしていた軽井沢のうつろいと、生きとし生けるものの哀歓を詩情豊かに綴った珠玉の詩文集。
目次
第1部 碓氷山上の月―大正9年から昭和2年
第2部 信州暮らし―昭和3年から7年
第3部 山粧う―昭和7年から8年
第4部 信濃の家―昭和9年から17年
第5部 山ざと集―昭和20年から21年
第6部 私の文学碑―昭和21年から36年