内容説明
「魏志・倭人伝」に記録されている卑弥呼と邪馬台国については長年にわたって多くの論議・論争を生んできた。邪馬台国探索のためには、文献史料と考古学的検証の一致によってのみ、謎の解明が可能であるとの立場に立つ著者は、鉄器と銅鏡の出土状況を重視しながら、邪馬台国は3世紀前半、九州北部の平野に存在した国だと主張する。佐賀・吉野ヶ里遺跡によって、今やその学説はますます正当性を持ち始めた。
目次
第1章 探索の基準
第2章 邪馬台国の存在時期
第3章 鉄の時代
第4章 朝鮮・中国の鉄文化
第5章 倭人諸国の鉄と倭国の大乱
第6章 邪馬台国の所在地
第7章 卑弥呼の墓と鏡
第8章 三角縁神獣鏡の謎を解く