内容説明
畿内商事審査部に、取引先である機械販売会社共栄実業の経営危機の情報が入った。審査課長の千草はただちに日頃培った情報網や弁護士に連絡をとり、共栄への出荷差止めや動産売買の先取特権を利用して、共栄の取引先からの未払い代金の回収などにより4千万の損失をくい止めた…。商社の審査部というあまり知られていないセクションに光を当て、そこで働く男たちをリアルに描くビジネス小説の力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
11
大阪に本社をかまえるとある商社の審査部を舞台にした経済小説。商事法務の内容が多く、破産や会社更生について学べるだろう。支社との連絡はテレックス、書類は手書きと時代を感じさせる。この物語に登場する審査部は現実世界の少数派かもしれないけれど、人とモノを繋ぐ商社の仕事が垣間見える。数字の話よりも法律の話が多い経済小説。(『商事法務』で連載されていたらしい。)2020/04/26
若作りのオバちゃん
3
読みごたえあり。踊るの台詞ではないが、事態は会議室ではなく現場で起こっている。映像化されたら半沢ドラマみたいに当たると思うけどな。主演は西島秀俊氏で♪2014/04/13
タロさ
2
すごい。登場人物が皆、優秀というか切れ者で、仕事とはこういうものかと思わされた。我が身を振り返り、なんと生温いこと。仕事に限らず、資質の有無はもちろん関係あるが、何にせよ鍛えればある程度のレベルまでは到達できるのを知ってるだけに、今の自分が情けない。2010/01/04