内容説明
讃岐の神主の家に生れながら、世間にすねて身を持ちくずした猪三郎、長州の侍・高杉晋作の名をかたって百両せしめたものの、江戸を売る破目になって東海道を上る途中、当の晋作につかまってしまい―これが小悪党猪三郎の運命を変えることになった。晋作に惚れこんで腰巾着となった猪三郎は、晋作とともに維新の大業に身を投ずることになったのだ。風雲児高杉晋作の生涯を、庶民の目を通して描く時代長篇。
讃岐の神主の家に生れながら、世間にすねて身を持ちくずした猪三郎、長州の侍・高杉晋作の名をかたって百両せしめたものの、江戸を売る破目になって東海道を上る途中、当の晋作につかまってしまい―これが小悪党猪三郎の運命を変えることになった。晋作に惚れこんで腰巾着となった猪三郎は、晋作とともに維新の大業に身を投ずることになったのだ。風雲児高杉晋作の生涯を、庶民の目を通して描く時代長篇。